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エアウルフの発進 [ヘリコプター]

むかし「超音速攻撃ヘリ・エアウルフ」というテレビ番組がありました。

この番組は1984年(アメリカ)から放送された番組です。
ベル222の改造版がドンパチやる番組です。オープニングの秀逸なサウンドともに、わたしの少年時代の思い出に深く刻み込まれました。このあたりからヘリに傾倒していったのかもしれません。
ただ当時から「超音速のヘリ」ということに対してうさんくさいと感じていましたが・・・。

詳しくはWikipediaでどうぞ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%95

エアウルフ自体についても好き勝手書いてあります。こちらもどうぞ
http://en.wikipedia.org/wiki/Airwolf_%28helicopter%29

某有名ヘリサイトでも取り上げられていましたが、オートロのことを書いていて思いだしたので改めて取り上げてみます。

まず、勘違いしている人も多いと思いますが、通常ヘリは発進するとき「上に」あがりません。まずは「前に」加速します。もちろん加速してからだんだん上昇させていくのですが、いきなり上に行くことは、通常はありません。
マキシマムパフォーマンステイクオフといって、障害物を乗り越えるなどするときには仕方なくすることもありますが、原則として推奨されません。

しかし、エアウルフは最初垂直に延々と上昇して行きます。しかも前も後ろも岩です。あの撮影のときパイロットは怖かったのではないでしょうか。僭越ながら同情してしまいます。

Youtubeに動画があったので見てみてください。
http://www.youtube.com/watch?v=0uAPGw0AQLI

意味のない計器がいっぱい付いていますが、エンジンスタートとともにディスプレイがぱっと点いたり、とてもかっこいい映像です。ベル222も個人的にはもっともカッコイイヘリだと思います。

しかしこれで発進中にエンジントラブルになったら垂直オートロですね。
垂直のオートロの沈下率はすさまじいものです。わたしもR22で垂直オートロを訓練で何度かしましたが、とんでもない勢いで沈下します。
もちろんそのまま前進に入ると徐々に沈下がゆっくりになり落ち着きます。とくにオートロにエンターした瞬間は降下していないためローターが推力を発生しません。つまり、最初の一瞬はフリーフォールになります。
落ち始めると自分自身が降下することにより風が下から吹き込み、その速度、重量、空気密度、機体の姿勢などにより沈下率がある一定の値に落ち着きます。

ラジコンではバックオートロとか背面オートロとかやっていますが、実機ではとんでもないですね。


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