「ざ・総括 プリウス編」 マガジンX [クルマ関係]
ニューモデル マガジンXという自動車雑誌があります。
比較的商業主義に侵されていない雑誌で、結構好き勝手に書いてあります。ちょうちん記事が少ないので良く買っていますが、なかほどに「ざ・総括」というシリーズがあります。これは発売された新型車について、いろいろな立場の人が座談会形式で評価するというコーナーですが、2009年8月号の特集はプリウスでした。
あいかわらずこの「ざ・総括は」いいことが書いてあります。プリウスについての通り一遍の解説など食傷気味で見たくもありませんが、この記事はすばらしいと思います。
もちろん結構偏った記事ではありますが、ほかのメディアでは読めないようなことが書いてあるので参考になります。
ほかにもプリウスのセールスについての裏話などもあります。そのあたりのことについて書いてみます。
これです
ちなみにメンバーはエンジニアリング・コンサルタント、ベテラン実験ドライバー、元部品メーカーのエンジニア、自動車業界の事情通、チューニングショップの社長となっています。これがどこまで本当かは知りませんが、あまり問題にはなりませんね。
まず新型のTHS-IIはマイナーチェンジであってバージョンアップではないと書かれています。まあ確かにそうかも。
そのあとはモーターにリダクションギアをかませることの是非です。高回転化をすることで小型軽量化が出来たのは確かでしょうが、モーターには高回転は向かず、ギアで5%ほどパワーをロスするので無いほうがいいのではないかという論調です。
これについてはなんともいえません。軽量化できるメリットは確かにあると思うので、使い方によるんでしょうね。
あとはフロントウインドウの傾斜が強くなり、妙にノーズが遠いと書かれています。これは確かに私も感じました。えらく先のほうに車体の端がある感じがします。
その次は突然、娘にプリウスを買った人の話です。娘に「ハイブリッドはいいことばかりではない、電池のリサイクル問題、希少金属を使うモーターも捨てられる。トータルではエコとは言い切れない」などと説明したら、「ファッションに決まっているじゃない!」といわれたそうです。
これは実に興味深いですね。まさにプリウスのおかれている状況を言い当てた言葉でしょう。クルマではなく、プリウスという「ブランド」を買うということなんでしょうね。そういう意味での胡散くささが抜けないので、私は意地でもプリウスは買いません。
それからクールドEGRの話です。これも個人的にいまひとつすっきりしないのですが、なにを求めて採用したのかエンジニアに聞いてみたいところです。
あとはモード燃費の話ですが、JC08モードの裏話などが登場します。真偽は知りませんが、ありそうな話が展開されます。日本のモード燃費にはもともと問題が多いですが、新しいJC08でもいろいろ問題があるというのが良くわかります。
最後のほうにはサスジオメトリーの話が出てきます。ここには評価が出来ませんが、215/45 R17を装着した仕様が一番良いらしい。一番安いL?は、モード燃費(の重量区分)のために重量を削りまくったおかしなモデルなので買うべきではないようですね。
最後に総括がありますが、いろいろ書かれてはいますがおおむねはほめてあります。まあ無難では、というような書き方で終わっています。
おこがましいようですが、私も「プリウスは買って損は無い」と思います。日本人が日本で使う分には、欠点はほとんど無いと思います。いろいろな意味で無難でしょう。誰かに相談されたら私も勧めます。しかし、繰り返しになりますが自分では買いません。
そのあとはマジェスタに続きますが、興味が無いので割愛します。
なぜかその次はGMの行く末について座談会があります。ここはプリウスとは何の関係もありませんが面白いです。なぜGMが沈んだか?GMのクルマのできばえ?UAWとは?などアメリカの文化論まで踏み込んだ妙に深い議論です。ここは非常に興味深く、勉強になりました。
もうプリウスと関係なくなりますが、クルマが水没したときの脱出法も参考になりました。
以前から自分の車には緊急脱出用ハンマーだけは装備しています。とくにケイマンはドアロックが電気式なのでショートしたらドアがたぶん開かなくなります。そのためハンマーは生命線だとおもって載せています。
私は知識も持っていますし、実際の脱出法の動画も何度か見ました。実際のところ、寒い夜に海にでも転落したら死ぬと思いますが、一応準備だけはしています。
いつものようにつらつら書いてしまいましたが、この本はなかなか良い本です。ちょっと前の号で新型インフルエンザへの対応についての特集がありましたが、これも良い特集でした。車雑誌とは思えない記事でしたが、マスコミとしての良心を感じる記事でしたので驚きました。
比較的商業主義に侵されていない雑誌で、結構好き勝手に書いてあります。ちょうちん記事が少ないので良く買っていますが、なかほどに「ざ・総括」というシリーズがあります。これは発売された新型車について、いろいろな立場の人が座談会形式で評価するというコーナーですが、2009年8月号の特集はプリウスでした。
あいかわらずこの「ざ・総括は」いいことが書いてあります。プリウスについての通り一遍の解説など食傷気味で見たくもありませんが、この記事はすばらしいと思います。
もちろん結構偏った記事ではありますが、ほかのメディアでは読めないようなことが書いてあるので参考になります。
ほかにもプリウスのセールスについての裏話などもあります。そのあたりのことについて書いてみます。
これです
ちなみにメンバーはエンジニアリング・コンサルタント、ベテラン実験ドライバー、元部品メーカーのエンジニア、自動車業界の事情通、チューニングショップの社長となっています。これがどこまで本当かは知りませんが、あまり問題にはなりませんね。
まず新型のTHS-IIはマイナーチェンジであってバージョンアップではないと書かれています。まあ確かにそうかも。
そのあとはモーターにリダクションギアをかませることの是非です。高回転化をすることで小型軽量化が出来たのは確かでしょうが、モーターには高回転は向かず、ギアで5%ほどパワーをロスするので無いほうがいいのではないかという論調です。
これについてはなんともいえません。軽量化できるメリットは確かにあると思うので、使い方によるんでしょうね。
あとはフロントウインドウの傾斜が強くなり、妙にノーズが遠いと書かれています。これは確かに私も感じました。えらく先のほうに車体の端がある感じがします。
その次は突然、娘にプリウスを買った人の話です。娘に「ハイブリッドはいいことばかりではない、電池のリサイクル問題、希少金属を使うモーターも捨てられる。トータルではエコとは言い切れない」などと説明したら、「ファッションに決まっているじゃない!」といわれたそうです。
これは実に興味深いですね。まさにプリウスのおかれている状況を言い当てた言葉でしょう。クルマではなく、プリウスという「ブランド」を買うということなんでしょうね。そういう意味での胡散くささが抜けないので、私は意地でもプリウスは買いません。
それからクールドEGRの話です。これも個人的にいまひとつすっきりしないのですが、なにを求めて採用したのかエンジニアに聞いてみたいところです。
あとはモード燃費の話ですが、JC08モードの裏話などが登場します。真偽は知りませんが、ありそうな話が展開されます。日本のモード燃費にはもともと問題が多いですが、新しいJC08でもいろいろ問題があるというのが良くわかります。
最後のほうにはサスジオメトリーの話が出てきます。ここには評価が出来ませんが、215/45 R17を装着した仕様が一番良いらしい。一番安いL?は、モード燃費(の重量区分)のために重量を削りまくったおかしなモデルなので買うべきではないようですね。
最後に総括がありますが、いろいろ書かれてはいますがおおむねはほめてあります。まあ無難では、というような書き方で終わっています。
おこがましいようですが、私も「プリウスは買って損は無い」と思います。日本人が日本で使う分には、欠点はほとんど無いと思います。いろいろな意味で無難でしょう。誰かに相談されたら私も勧めます。しかし、繰り返しになりますが自分では買いません。
そのあとはマジェスタに続きますが、興味が無いので割愛します。
なぜかその次はGMの行く末について座談会があります。ここはプリウスとは何の関係もありませんが面白いです。なぜGMが沈んだか?GMのクルマのできばえ?UAWとは?などアメリカの文化論まで踏み込んだ妙に深い議論です。ここは非常に興味深く、勉強になりました。
もうプリウスと関係なくなりますが、クルマが水没したときの脱出法も参考になりました。
以前から自分の車には緊急脱出用ハンマーだけは装備しています。とくにケイマンはドアロックが電気式なのでショートしたらドアがたぶん開かなくなります。そのためハンマーは生命線だとおもって載せています。
私は知識も持っていますし、実際の脱出法の動画も何度か見ました。実際のところ、寒い夜に海にでも転落したら死ぬと思いますが、一応準備だけはしています。
いつものようにつらつら書いてしまいましたが、この本はなかなか良い本です。ちょっと前の号で新型インフルエンザへの対応についての特集がありましたが、これも良い特集でした。車雑誌とは思えない記事でしたが、マスコミとしての良心を感じる記事でしたので驚きました。
2009-07-02 23:35
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