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アイMiEV 試乗 2回目 [アイ(ガソリン)]

アイ(ガソリン版)を普段の足に使っていますが、軽自動車は便利ですね。街中ではコンパクトでとても使いやすいです。アイは乗り心地も良いし、不満点はほとんどありません。どんどんケイマンに乗らなくなってくるのは、たぶん普通なんでしょう。

定期メンテナンスでいつもの三菱ディーラーに行ったら、アイMiEVが置いてありました。現車があるのは珍しいので、試乗させてもらいました。
わたしはアイMiEVがエコかどうかには興味はありません。そのような視点は食傷気味です。しかし、アイMiEVは車として非常に良くできています。そういう移動手段としての良し悪しについて主に書いてみようと思います。

参考本?です。よくできています。
「三菱iーMiEV」のすべて

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価格:480円(税込、送料別)


いまさらですが、アイMiEVは事実上はじめての量産電気自動車です。値下げしたそうですが、460万円から398万円への値下げの意味は、まあそんなものかという感じです。
これが250万から200万への値下げなら重大だと思いますが、今の値段だと「経済的な合理性」からの普通の判断から買えるような値段ではないです。「企業のイメージ戦略の一環」とか「新し物好きの大金持ちのおもちゃ」として買われているのでしょうから、そういう状況では価格など問題ではないと思います。そういう意味で、「今回の値下げはどうでもいいんじゃないですか?」というとセールスマンは微妙な表情をしていました。

ただ、アイMiEVに2度ほど試乗して思いましたが、走る機械としての完成度はかなり高いです。アクセルに対するリニアさは結構いい線いっています。どこまでもリニアですが、ガソリン版も結構リニアなのでそこまでの差は感じません。ただし、ガソリン版はシフトショックがそれなりにあり、加速度の途切れが気になります。特に私のは走行距離が伸びるとどんどんショックがひどくなっているので、その意味でも差がありますね。
乗り心地は絶品です。非常にフラットで、そして上質です。ボディ剛性も高い感じがヒシヒシとします。
音も静かです。とくに停車時は静かです。当たり前ですが。とても静かですが、すぐ慣れて何も感じなくなります。

アイMiEVの特徴はガソリン版から乗り換えた時にほとんど違和感を感じないことです。アイの高級バージョンという感じはするのですが、ガソリン版のフィーリングの延長上にありますね。



店長?が応対してくれましたが、30分以上熱く電気自動車について語っていました。ちょっとプロパガンダに躍らされすぎではないかと思いましたが、まあ熱さは買います。納得できるところも多くありましたので、楽しく話せました。

エコエコと連呼していましたが、「寒い地方(=ヒーターの使用頻度が高い)の田舎(=平均車速が高い)ではwell to wheel(油田から車輪まで)でのCO2排出量はプリウスと同じくらいでは?」というとこれまた微妙な表情でした。ただ、渋滞の多い東京のようなところではアドバンテージがあると思います。ただ今度は車でないといけないのか?という問題が出てきますね。




私の行っているディーラーは急速充電器を備えています。あるだけでも珍しいと思いますが、結構しょっちゅう使用されていたのが、また珍しい。

急速充電器の出力は50KWです。馬力表示だと60PS強になるわけで、自動車のパワーとしてはたいしたことはありません。ちょうどガソリン版アイの660ccエンジンの出力と同じくらいです。
しかしこれを電力として考えると相当の容量です。通常の住宅などでは6KWなどが目安になるのではないかと
思います。これでもエアコンを同時に5-10台くらい稼動させられる容量です。しかし、50KW(充電器の効率を考えるともっと必要)というのは、工場じゃあるまいし自動車ディーラーとしては相当の容量です。
受電容量によって電気代の基本料金が決まるので、そのディーラーではピークに近くなると警告が出るようにアラームをつけてもらっているといっていました。真夏で上限に近づくと、エアコンを切って回ったらしいです。

正直言って、0-80%までの充電が30分でできるとのことでしたが、0%からの充電などほとんどありえないでしょう。たとえば電池容量の数割を回復させて家までたどり着ければよいわけで、その場合は47KWもいらないような気がします。半分の出力の充電器(中速充電器?)でも実用的には十分な気がします。それなら、受電容量の問題はだいぶ緩和されるでしょう。
EVが主流になるのはマスコミがいうほど近くはないと思いますが、電気駆動車(ハイブリッド含む)が増えてくることは間違いないでしょう。そのときに充電器がたくさんあることは必須です。それが使われるかどうかは重要ではありません。そこに存在して使うことができる状態であるということが重要です。
その意味で充電器に関しては標準化と補助増加と法律の整備を緊急ですべきと思いますね。自動車に対する補助も大事ですが、充電器の補助も大切だと感じます。



やっぱり本命はレンジエクステンダーEVでしょう。アイのそれが出ればすぐ買い換えます。あの乗り心地を一度体験すると、ガソリン版には飽き足りなくなります。バッテリーを半分にして、小さいエンジンを積んだものを出してくれれば速攻で買い換えます。ヒーターの問題もなくなるし、待ち遠しいですね。


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