SSブログ

アイMiEV試乗 3回目 [アイ(ガソリン)]

アイMiEVの試乗をしてきました。
またかと思われるかもしれませんが、今度はディーラーでの試乗ではなく、思う存分乗り回しました。だから今度のが本当の意味での試乗です。

せっかくなので、家で充電してみました。
ai_charging.jpg
アイMiEVにはこれまでに数回試乗をしていますが、どれもディーラーで乗っただけです。ちょっと乗っただけでは本質はわかりません。

車両はレンタカーで借りました。近場の役所が導入したようで、それを週末はレンタカーとして貸出しをしているようです。少しでも購入費をペイするのと、あとは単なる宣伝なんでしょう。
まあどうせ週末しか乗れないのでちょうど良いです。早速申し込みました。価格は6時間で8000円くらいでしたが、まあまあの値段です。車両価格を考えると安いのでしょうか? いくら乗ってもガソリン代がかからないので、その意味では安いのかもしれません。

炎天下にレンタカー屋まで電動自転車で出かけていきましたが、行くだけで熱中症になりそうでした。やっと着いたと思ったら、今度は手続きが長くてうんざりです。
電気自動車専用の貸し出し約款があるみたいで、それを渡されました。まあ要するに航続距離が限られているということを詳しく書いてあったようです。路上で充電切れで止まった場合はユーザーの責任です、ということもありました。そんなことは当たり前です。説明には「航続距離は90kmを目安に」と書いてありましたが、何も考えずに乗ってそんなにいけますかねえ?冬なら無理なような気がします。



とりあえず家に乗って帰って、自分のガソリン版と並べて記念撮影です。

斜め前から。まあ同じです。しかし、色によってここまでイメージが変わるのも意外ですね。
ai_front_right.jpg

反対側から。
ai_ftont_left.jpg

後ろから。MiEVはマフラーがない分、ちょっと腰高に見えます。この角度だと、ウルトラマンみたいに見えますね・・。
ai_rear.jpg

斜め後ろから。
ai_rearleft.jpg




見た目に関しては、同じ形のはずです。ただし、ヘッドライトとテールライトが違うだけで、ここまで印象が違うのが意外でした。色がハデなのもあると思いますが、やはりヘッドライトとテールライトの差でしょうか。目力?というのか、印象がかなり変わります。

キラキラ目です。LEDヘッドライトですが、ちょっと目が潤んでいるように見えます。消費電力がいくらか知りたいです。ちなみにこれは部品で買うと結構高いそうです。
ai_headlight.jpg


テールライトです。これもLEDですが、結構な値段だそうです。ヘッドライトはいりませんが、こちらは買ってみようかと思っています。
ai_taillight_L.jpg

角度を変えてもう一枚。
ai_taillight_R.jpg


フロントボンネットの中身です。ヒーター用と思しき冷却水(暖房水?)タンクはありますが、あまりガソリン版と変わりません。
ai_miev_food.jpg

前から並べて撮影です。あまり写りが良くなくて申し訳ありませんが、配置は変わりません。
ai_front.jpg




アイMiEVはフロントブレーキが大型化されています。
ai_miev_brake.jpg

ガソリン版はこちら。冷静にみると小さいブレーキですね。まあ不足を感じたことはないです。
ai_gasoline_brake.jpg

並べるとこちら。確かに違います。ガソリン版のブレーキ強化で、MiEVのブレーキに換装というのもよさそうです。
ai_brake_campare.jpg




運転席です。ガソリン版とほとんどなにも変わりません。
ai_drivers_seat.jpg


メーターです。これもあまり変わりませんが、航続距離メーターが新鮮です。実際に乗っているとかなり気になるメーターです。
ai_meter.jpg

リヤのエンジンルーム?のフタです。ガソリンと同じ感じです。
ai_motorroom_lid_all.jpg


リッドの注意書きです。エンジンルームではなく「モータールーム」らしいです。確かにそうですが、ちょっと笑いました。
ai_motorroom_lid.jpg


中身です。急速充電器とモーターコントローラーです。なお、右端にあるのはブレーキ用負圧発生用ポンプです。二重のフローティングマウントになっています。すごく音震に関しては厳重です。
ai_motorroom.jpg


積んであった充電コードです。猛烈に太いです。
ai_charge_cord_strage.jpg


こんな感じで接続します。200V用プラグが付いており、100Vはアダプタで変換するようになっています。
ai_charge_cord.jpg


さらにこんな感じでガチャっとはめます。勝手に充電が始まります。
ai_charge_plug.jpg

充電は簡単ですが、本当は延長コードは使用禁止になっています。今回はそれでも延長しましたが、コードがかなりの熱を持ちます。ちょっと怖かったです。コードリールなどだとしゃれにならない発熱だろうと思います。延長コードが禁止されている意味が少しわかりました。




乗った感じですが、やはり乗り味はガソリンよりもダントツに良いです。

乗り心地はソフトかつしっかりしています。段差乗り越えの際にも、振動をすぐ減衰する感じが強いです。いわゆる高級車的な雰囲気です。

アクセルレスポンスはガソリン版アイとは比べ物になりません。ミーブは踏んだ瞬間からトルクが付いてきます。
ただし、パーシャルからガバッと踏んだ場合には、まず一瞬のためがあった後に最初はゆっくり加速を開始します。その後加速度が徐々に高まる感じです。
個人的には一気に踏んだら一気に加速する方が好みですが、この感触はトルコンATに似せているんでしょう。
ガソリン版だと変速時間に加えて、さらにターボラグの時間もあるので、踏んでからフル加速に入るまではかなり時間がかかります。フル加速中の加速度自体はターボもミーブも大して変わらないとは思いますが、そこまでの過程がぜんぜん違います。
ちなみに、パーシャルから踏んだときのレスポンスは、ハヤブサの方が上です。ハヤブサは軽いせいか瞬時に加速を開始しますが、ミーブはそれよりはマイルドに感じます。


トルク感はミーブの方があります。当たり前ですが、スーッと加速します。全開加速ならかなり速いです。一般道なら遅れをとることはまずありません。全開にする機会などほとんどないのではないでしょうか。Eモードでも、そこまで遅いとは感じません。通常の町乗りならEレンジで用は足りる気がします。


回生ブレーキは結構強力です。Dレンジでも、ガソリン版で軽くサイドブレーキを引いたくらいの減速度は出ます。Bレンジだと力いっぱいサイドブレーキを引いたくらい効きます。かなりの低速まで減速できる感じです。
回生に関しては、効きを調整できれば言いと思いますね。また、回生強化ボタン?とかパドル?とかを装備してもいいように思います。ミーブだと、ブレーキを踏むと損した気になるのです。ちょっと貧乏性でしょうか?


静粛性については、ミーブの方が圧倒的に静かなはずですが、あまり感じませんでした。エンジンノイズがないせいで、妙にタイヤのロードノイズが気になります。ケイマンとかGT-Rもロードノイズだけが気になるような音質なのですが、それと同じ印象を受けました。静粛性については何も感じませんでした。静かなら静かですぐ慣れてしまいます。それとも私が鈍いだけでしょうか?



ハンドリングに関しては、ミーブの方が良いと思いますが、いかんせんタイヤが負けている印象は払拭できませんでした。結構な高速でスラロームをしてみましたが、確かに重心高の低さは認識できました。ガソリン版は上屋がグラグラする印象がありますが、ミーブはそのような感触は少ないです。切り返しでもそれなりにボディーがついてくる感じといったらよいのでしょうか。

ブレーキ性能はガソリンの方が上です。ブレーキの容量はミーブの方が上なのだと思いますが、ガソリンほど止まりません。単に重いからでしょう。200kgくらいの重量差はちょっとブレーキを強化したくらいでは埋められない印象でした。ただ、例によってフィーリングはよいです。




今回はハンドリングテストを行うと称して山道に持ち込みました。そこで全開につぐ全開にして試しましたが、みるみる電池が減ります。航続距離メーターもどんどん減るのは気分がいいものではないです。
単に慣れていないせいなのかもしれませんが、航続距離メーターが常時気になってしまいます。そこまで気にする必要はないとわかってはいますが、どうしても気になってしまいます。

横転しそうで本当の限界までは攻めていませんが、常時スキール音が出るくらいなのでそれなりに攻めています。その領域で最も感じたのはタイヤのプアさです。ガソリン版アイでもタイヤには不満がありますが、ミーブではさらにグリップに不満を感じます。たぶん車重が重いことと、省燃費をねらったのではないでしょうか。前後輪とももう少しハイグリップにしたらもっと楽しいかもしれません。
電気自動車でかっ飛ばすのはなんともいえない気持ちよさがあります。とくに、コーナーの途中でアクセルを踏み増したときのレスポンスが非常によく、快感です。



山道を含めて数時間乗り回し、30kmほど走ったところで残り航続距離が40kmになったので自宅に帰って100Vで2時間ほど充電しました。電力メーターが2メモリ(全部で16ブロック)回復しましたが、100Vでの使用途中の充電はあまり実用的ではないと感じました。夜に充電するなら何の問題もないと思いますが、昼間の充電なら200Vがあったほうがよいと感じました。

アイMiEVをさんざん乗り回して感じたことはフィーリングが意外とガソリン版と似ていることです。もちろん静粛性やアクセルレスポンスはまったく違うはずなのですが、交互に乗り換えてもそれほど違和感がなかったのが一番の感想です。

また航続距離にたいする不安感は完全には消えませんでした。問題ないことは頭ではわかっているのですが、そこはかとない不安感は残りました。単にガソリン車にしか乗ったことがないからそう感じるのだと思いますが、まだEVは発展途上という印象を再確認した感じです。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0