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ミニキャブMiEV 試乗  [クルマ関係]

三菱自動車の商用車EV(電気自動車)である、ミニキャブMiEVに試乗してみました。航続距離をはじめとする問題点が山積のEVですが、ミニキャブのような商用車こそ真っ先にEVにすべきカテゴリーの車だと思いました。

今回はそのあたりのことを書いてみようと思います。

ミニキャブ・ミーブ 三菱自動車
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/minicab-miev/index.html

ミニキャブミーブは今回もレンタカーで借りてみました。電池容量は16kWhのものです。急速充電機能も付いていました。

動力性能に関してはアイMiEVのMグレードとだいたい同じです。最高出力が30KWで最大トルクが196N・mになっています。最高速は100km/hだそうですが、高速性能を求めるような車でもないでしょうから問題ないでしょう。日常的に高速道路に乗るなら、そもそも車の選択を間違えていると思いますね。

乗った感じでは、乗り心地やハンドリングなどはアイMiEVのほうが数段上です。ただし、これはアイMiEVが相当優れているわけであって、ミニキャブミーブが悪いというわけではないと思います。

ゼロ発進に関しては、アイMiEVのGグレード(64ps)と比べてもまったく劣りません。ただし、50km/hあたりからの加速が明らかに鈍いです。高速域ではアイMiEV(G)はガソリン版アイのターボとほぼ同じ加速を示しますが、ミニキャブMIEVはアイのノンターボと同じような加速といえばよいでしょうか。
ただし高速道路でなければ気にならないでしょう。普通の一般道では加速は特に問題ありません。ちなみにミニキャブミーブでも、30km/hまでの加速のレスポンスはガソリン版(ターボ)の比ではありません。非常に気持ちいいです。

だいぶ乗り回しましたが、乗り心地、シートのできや静粛性などについてはアイMiEVに負けています。逆に圧勝しているのは積載量(当たり前)と後方視界です。ミニキャブの後方視界はかなり良いですね。



ミニキャブミーブは、完全に商用車用途と割り切っている印象です。パワーウィンドウはありませんし、車内には鉄板がむき出しの部分あります。ミラーの調整も手動です。

ただし、この割り切りがEVとしてマッチしているような気がします。変に欲張っていないところに逆に好感が持てます。

もっとも問題になる航続距離に関しても、10.5kwhのモデルでもヒーターONで40km程度は走れるでしょう。これだけ走れれば、配送などでは十分だと思います。10kwhモデルは急速充電なら15分で80%とかいう信じられないレベルまでの充電ができ、200Vでもフル充電は5時間しかかからないそうです。足りなければ途中で継ぎ足せばよいだけですので、営業には非常に向いていると思いますね。

それにランニングコストを回収するためには、精一杯稼動させ続けることが必要なので、その意味でも商用車に向いていると思いますね。



ミニキャブミーブをもっとコストダウンし、4WDモデルを追加すれば営業車としてはすごく売れるような気がします。ヤマト運輸が大量導入したと聞きましたが、十分ありうる話だと感じました。

EVとしては、ある意味アイMIEVより適した車種かもしれません。余計なお世話かもしれませんが、アイMiEVを宣伝するよりミニキャブミーブを宣伝したほうがよいのではないでしょうか。

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