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携帯の契約について(長期契約など) [その他]

今更珍しくもないと思いますが、私の仕事はケータイがないと話になりません。常時連絡がつくことが必要な仕事なので、ずっと携帯(ガラケー)は持っています。
スマホは仕事には別に必要ないのですが、あると便利ですね。世の中の流れからはかなり遅れて、2012のはじめにスマホを買い足しで導入しましたが、旅行の時などはとてつもなく便利なことを実感しました。

スマホを買う時に契約についてかなり勉強しましたが、現在の携帯の世界はかなり歪んでいることを実感しました。

各キャリアはシェア争いに必死で、あの手この手でいろいろな施策をしているようですが、チキンレースになっているようにしか見えません。皆が「このままではいけない」と思っているにもかかわらず、だからと言って「レースから降りるわけにはいかない」状況でしょう。
そして、その先に待っているのは崖という感じですね。

ちなみにチキンレース(チキンゲーム)というのはこちら

Wikipedia - チキンゲーム
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B9



私のメイン回線はauのガラケーです。セルラーのTACSシステム(アナログ)の時代から、親が使っていた回線を引き続いて使用しています。そのため、現在の使用期間は205か月になっています。17年くらいですかね。
機種はオークションで手に入れたG'z one type-Xというカシオの防水携帯です。ガラケーとしては最終世代に近いですが、でかくて邪魔なものの完成度は高いと思います。
この機種は非常に信頼しています。勝手に電源が切れたこともないし、GPSを使わない限りバッテリーはよく持つし、マナーモードにしておけば絶対に音は出ません。何かあっても終了ボタンさえ押せばなんでも終了できます。



サブ回線はDocomoのスマホで、今はGalaxy S2(SC-02C)です。LTEのないFOMA機ですが、結構満足しています。田舎なのでLTEは入らないことも多いですし、高速通信よりも遅延の少なさよりも、バッテリーの持ちのほうがはるかに大切です。


超田舎に行くことがあるため、その意味でソフトバンクの選択肢はあり得ません。検討もしたことはありませんし、今後も候補に入れることはないでしょう。
ソフトバンクの立ち位置を考えた場合、超ど田舎にサービスエリアを着実に広げていくという泥臭い対応はビジネス的には正しくありません。そして、そのような対応をとる会社ではないことは、これまでの戦略をみても明らかです。(それが良いかどうかということとは別です。)



しかし、auにしてもドコモにしても長期ユーザーに対する優遇というのがほとんどないのが腹立たしいです。とくにauに関しては、10年以上のユーザーに対してアニバーサリーポイントというのを付与していましたが、それさえも中止になりました。
要するに新規と、とくにMNPユーザーばかり優遇し、長期にわたって使用してきたロイヤリティの高いユーザーはどうでもよいということでしょう。

あまりにもバカにしていると思うので、auショップで「こんなのなら長く使う意味なんてないのでは」と聞いてみたところ、「まあ・・・、そうですね・・・・。」とばつの悪そうな感じの返事がきました。そう答えるしかないでしょうね。

今の状況だと、MNPで2年ごとにキャリアをハシゴするのが一番オトクですね。キャリアメールを使用しなければメールアドレスも別に問題はないですし、それが賢い方法です。(実際にそうしている人も多いと思います。)

だいぶ前ですが、b-mobileがプレスリリースで抗議のコメントをしていました。単なる言い訳にも見えなくもないですが、「別に当社はかまわないが」といいつつ解約料を設定したところが物議を醸していました。まあいいたいことはよくわかります。現在の状態が不健全であることは、誰もがわかっているところです。

こちらです。
http://www.j-com.co.jp/news/release/1151.html



さらに問題だと思うのが、スマホの料金の高さです。スマホはとても便利ですが、料金はガラケーより明らかに上がります。スマホ(とくにandroid)は帯域を潤沢に消費することで成り立っていますが、パケット定額プランが必須であるため、普通に契約すると結構な値段になります。ここが問題でしょう。
帯域の消費に関してはユーザー間で非常に差があるといわれています。つまり、一部の大量にパケットを使用するユーザーをほかのユーザーが支えている状態であるということです。

これについてはソフトバンクの孫社長が以前コメントを出していました。
「2012のあいさつ」 
http://www.softbank.co.jp/ja/irinfo/policy/message/

関係する部分を抜き出してみます。

Q.トラフィックの急増にどのように対応していますか。
A.現在、世界中のキャリア(通信事業者)がスマートフォンの普及に伴うトラフィック(データ通信量)の急増に頭を悩ませています。ソフトバンクグループでは、小セル化(1基地局のカバー範囲を小さくすること)、Wi-Fiアクセスポイントの増設によるオフロード(トラフィックを他のネットワークに逃がすこと)など、必死になってさまざまなトラフィック対策を行っていますが、それでもネットワークの逼迫は続いています。
スマートフォンのトラフィックは従来型の携帯端末の約10倍にも上りますが、問題をより深刻にしているのは、一部の顧客が膨大なトラフィックを発生させ、ネットワークの大半を占有しているという現状です。定額制の料金プランでは、こうした一部の顧客の特殊な使い方に歯止めをかけられません。われわれはコストに見合う対価を得ることができず、また同じ料金を支払いながら使用するデータ量の少ない顧客にとっても不公平な状態だと思います。
限りある周波数帯域を有効活用し、多くの顧客に等しく快適な通信サービスを提供するため、今後はLTEの導入で周波数の利用効率を向上させるとともに、月間のトラフィックが一定量を上回った場合に追加料金が発生する料金プランの導入を予定しています。




これについては、パケットを大量に使用することが悪いとは思いません。そのような契約になっているわけですから、別に道義的にも悪いことではありません。そのような「超ヘビーユーザー」を責めるのはお門違いです。
しかし、それはそれでよいのですが、大多数の普通のユーザーが一部のヘビーユーザーを支えるという現状はおかしいとは言わないまでも、少なくとも不公平です。

問題の本質は、各キャリアに「あまり使わない人向けのプラン」というものが事実上ないことです。(ドコモの128kbpsみたいなやる気のないサービスは例外です。)

この点に関してb-mobileをはじめとしたMVNOのほうが、きめ細かいサービスを提供していると思います。とくにb-mobileのサービスはよく考えられていると思いますね。b-mobileがドコモからどれくらいの帯域を買っているのかは知りませんが、価格とサービスのバランスがよく練られているように感じます。そして、あのようなプランであれば、一人が大量にパケットを消費するということはないようにうまく設定されています。

ドコモはLTEで不完全ながら従量制の仕組みを取り入れています。しかし、まだ不完全です。
現状のように大して使わない人に高い料金を課すというのが間違っています。安いプランを作ったら、一気に収入が減るのが目に見えているので、なかなか難しいのかもしれませんが。

キャリアは、「大して使わない人にも高い料金を課す」「とてつもなく大量の通信をする人も同じ価格」という両方を改善する必要があるでしょう。ドコモはそれでも一番多くのユーザーがいるわけですから、大量にいる「普通のユーザー」を大事にする(=逃がさない)ことにシフトするのが正しい戦略でしょう。それが長期ユーザーの優遇ということにもつながるわけでしょう。

ドコモやauなどのキャリアも3GやLTEの帯域が足りなくなるのは目に見えているのですから、その意味でもそろそろ本気でこの不公平の是正をしてほしいです。

今のようなMNPばかりの優遇をしていたら、MVNOのような第3極に徐々に押されるような気がしますね。
皆でMVNOに大量に移動したら少しは変わるのでしょうか?
しかし現状ではMNVOを素人にすすめられるかというと、そういう状況でもないようなところが難しいところです。あまりケータイのことがわかっていない人にb-mobileのことを相談されたら、今の状態であればドコモの純正SIMを勧めます。



携帯の契約は複雑怪奇で素人には意味が分からない状況になっています。もう少し健全な状態に戻ればよいと思いますが、そのような雰囲気でもないですね。
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