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NISA狂想曲 [投資]

私はそんなに投資の知識があるほうではありませんが、それでもお金のことは勉強しておく必要があると感じ、10年ほど前に証券会社に口座を開設し、適当に投資をしてきました。

いまでもかなり適当に投資をしていますが、それなりに勉強をしてきました。ただし、勉強したから儲かるとかそういうものでもないでしょう。基本的に投資(特に株)はギャンブルであり、勝つときもあるが負けることもあるものです。

ことしはNISAで盛り上がっていますが、NISAは勉強すればするほど微妙な制度にも思えます。

その過程で本を色々買いましたが、比較的参考になったのはこちらの本です。


私は基本的には考え方は理系です。確率や統計も比較的得意(だと自分では思っている)ですし、科学的な考え方をできるだけ重視しています。

たとえば宝くじは絶対に買いません。あれほど割の悪いギャンブルはありません。払い戻しの期待値が300円あたり30円+ごくわずかというのは、計算すれば明白です。数枚を楽しみで買うのはよいですが、たくさん買えば買うほど確率的には正確なところに収束(この表現も間違いですが)するわけで、より確実に損をするわけです。
昔祖父が大量に宝くじを買っており、「あまり当たらんでしょう。どうして買うのと」聞いたところ、「買わんと当らないから」と言っていました。当時は理解していませんでしたが、この答えは非論理的な典型的な答えでしょう。論理的には買うたびに損が確定するわけですから、買わないのが(科学的には)正しい行動です。
つまり、買えばたしかに(非常に低確率で)当るかもしれませんが、確実に支払いは発生します。買わなければ、その代金で確実になにかを購入できます。今ならこのように論理的に反論できますが、このような科学的に正確な反論は反感を買いますので人前では控えていますが、理系の人々には理解していただけると思います。

ほかのギャンブルでも、生命保険でも科学的な評価が必要と思いますが、情緒的かつ非科学的な評価がはびこっている(あるいははびこらせている)と常々思っていました。
その意味で、上記の本は非常に納得できる内容であり、いろいろな方向から自分なりに検討してもおかしくないかと思いましたので、徐々に投資対象も変更中です。



上記の本の中に、NISAについての項もあります。

NISAとは
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%91%E9%A1%8D%E6%8A%95%E8%B3%87%E9%9D%9E%E8%AA%B2%E7%A8%8E%E5%88%B6%E5%BA%A6

NISAについては、「得だから使うに越したことはない」という評価ですが、もちろん利益が出る場合はとても良い制度であることは論を待たないと思います。ただし問題は損失を出した時で、その場合は意味がないどころか(一般口座、特定口座と比べて)むしろ有害な制度でしょう。使い勝手も悪く、いろいろな意味でチグハグな制度という印象もあります。これも上記の本で言及されており、その通りだと思います。
まあ、根本的にはNISAが税制優遇の終了から出てきた、多分に政治的なものであることの結果だろうということも記載があります。多分そんなところでしょう。




まわりの人に聞いてもNISAの中身はあまりわかっていない人も多そうです。ある友人はテレビCMでの「野村でニーサ」というのを繰り返し聞いたみたいで、NISAが野村証券の商品と勘違いしていました。(そしてその勘違いは野村のまさに狙っているところでしょう。)

なんだかNISAという名前だけが一人歩きしている印象があります。「損益通算できない」とか、「値下がり後に課税口座に移管したあとの値上がり後の売却時」とかのデメリットはあまり説明されていないような気もします。
NISAは確実に値上がりする商品の購入先として最高ですが、そんなのはナンセンスでしょう。それがわかっていれば苦労しません。



それでも、一応自分もNISA口座(口座口座で繰り返しですが)は一応開設しました。問題はなにを買うかです。
ただいまの世の中の感じだと、「必要性を十分に吟味したうえで、それでも購入する」という正しい行動ではなく、「非課税だから買う」という本末転倒な行動に陥りそうです。そして証券会社もわかっているでしょうが、それをあおっています。
わたしはセールとかバーゲンとかでは、その場で決めたものは買わないようにしています。大体、そういう場所では判断が歪むので、いらないものを買ってしまい割引分などは簡単に吹っ飛ぶことが多いのが科学的な評価でしょう。(いつも実行できているわけではないですが)

色々考えると、やはりETFや投資信託が良いのだろうと思いますが、ファンドといっても星の数ほどあり、どれを選んだらよいのかよくわかりませんでした。その参考に上記の本を読みましたが、良いファンドにはいろいろ条件があるようでした。

そのあたりを踏まえて自分なりに考えた条件は以下の通りです
1.「信託報酬ができるだけ低いこと」 できれば0.5%以下
2.「分配金はできるだけ出さない」 年1回程度まで?
3.「販売手数料はゼロ(ノーロード)」
4.「非アクティブ型」

別にアクティブ型でもよいのではないかと思わないでもないですが、最も大切なパラメーターである信託報酬が自分の中での許容限度である0.5%程度までだと、ほとんどインデックスになりますね。これをすべてクリアできるファンドは確かに多くはなく、多分そのあたりが買いなのでしょう。

投資も色々勉強しましたが、結局のところ片手間にやっている個人投資家が、正面から正攻法で市場と勝負して勝てるわけがないでしょう。

これまでも個別株は色々買ってきましたが、知識がないので財務内容は見てもよくわかりませんし、詳しい内容は最初から見ようとも思いません。
正しくない方法であることは百も承知で、自分自身で商品やサービスを体験した会社で、これからも存続できるだろうと思った会社のみの株を買っています。2013は勝ちましたが、それは自分の判断が正しかったからとはこれっぽっちも思いません。単にアベノミクスで全体に上がったからでしょう。
自分でもひどい方法だと思いますし、きちんとわかっている人からみればとんでもないスタンスと思いますが、なんだかマジメにやればやるほど市場に飲み込まれそうで、距離をとるようにしています。

ある意味、投資は余剰資金で適当にやるというのが正しいスタンスなような気がします。
そういうわけで、今後も素人なりに勉強はしますが、適当にやろうと思います。

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