GT-R(’14) 日常性評価 [GT-R]
R35 GT-Rが納車されてから半年ほどが経ちました。例によって買い物に行ったりコンビニに行ったりしています。たまにアクセル全開にすることもありますが、ハヤブサ並の狂気の加速をみせます。
もちろん普段はそんなことはせず、おとなしく走っています。GT-Rに日常性を求めるのは、お門違いかもしれませんが、これから買おうという人にとっては無視できないところでしょう。今回はそのあたりを書いてみます。
狭い駐車場に収まっています。軽自動車にミニバンにフィットにと、日本の自動車社会の縮図のようです。そして色が白とグレーと黒ばかりというところも典型的かもしれません。
GT-Rの前には、2シーターのケイマンに乗っていました。定員が二人というのは少ないです。しかしほとんどの時間は一人で乗り、たまに二人で乗るわけです。現在の私の状況だと、それ以上の人数が必要になることはほとんどない状況です。ということは、理論的帰結としては二人乗りでも困らないということになりますが、これは正しくありません。
確かにめったに多人数では乗りませんが、2シーターだと二人で乗った時に、ハンドバックをはじめとする荷物置き場がないということになってしまいます。また、いざというとき(そんなときはほとんどないのは事実なのですが)に人数が乗せられないというのは「そこはかとない不安」を覚えてしまいます。
ということで、2シーターのケイマンから4人乗り(+巨大トランク)のGT-Rに乗り換えて、便利になったかというと微妙ですね。もちろん後席は荷物置きには非常に有用ですが、後席は大人が乗って長時間は厳しいと思います。席が4つあるのはよいことではありますが、思ったほど便利になったとは感じませんでした。(セレナやヴェルファイアなどと比較すると低次元の比較です・・・。)
それでは、街乗りで気になる点を順にあげていきます。
1.車体サイズ
さらに、GT-Rで街乗りをする時の最大の問題点は”車体のサイズ”です。ちょっと大きすぎます。
ケイマンは比較的コンパクトな車であり、狭いところでもそれほど問題ありませんでしたが、GT-Rは狭いところでは苦しいです。さらに、GT-Rは後述のとおり小回り性能に劣る車であり、その意味でも不便です。
ちなみにR35のサイズは 全長4670mm、全幅1895mm、全高1370mm となっています。
全高は当然低いですね。全長も長いですが、これはあまり気になりません。問題は1895mmという幅です。結構これは気になります。狭い道ではいまだに緊張します。
まあ、レクサスLSや現行フーガとはあまり全幅は変わりませんので、そういうのを借りて乗ってみるとサイズ感は参考になるかもしれません。
参考までにヴェルファイアのサイズはこちらです。全長4885mm、全幅1840mm、全高1900mmです。
あれだけ大きいヴェルファイアでも、GT-Rより幅は狭いです。取り回しに致命的に効いてくるのが全幅なので、頑張って抑えたのでしょう。
さらにポルシェ ケイマン(987)のサイズです。全長4340mm、全幅1800mm、全高1305mmとなっています。当たり前ですが全高がかなり低いです。また、幅がGT-Rより10㎝くらい狭いのが決定的に違います。全幅で10㎝違うと、クラスが違う感じさえします。
蛇足ですが軽自動車である三菱のアイ)のサイズです。全長3395mm、全幅1475mm、全高1600mmとなっています。もうここまで来ると、次元が違います。軽自動車はガラパゴス・カーとか言われていますが、ガラパゴスというのは褒め言葉でしょう。日本で使う限り、最高に使い勝手が良いです。軽自動車は本当に便利です。アイとGT-Rのどちらか1台を選べと言われたら、ためらいなくアイを選びますね。使い勝手が全く違うからです。しかしアイとケイマンなら、だいぶ迷います。
2.小回り性能
GT-Rの最小回転半径は5.7mです。これも相当気になりますね。さらに車体サイズが大きいことでますます取り回しが悪いです。
さらに追い討ちをかけるのが、DCT(デュアルクラッチ・トランスミッション)です。1速とリバースの切り替えの時には、結構ショックが来ます。1速とリバースが同じ軸(というか同じクラッチ)に搭載されているらしく、切り替えに結構時間がかかるのです。これも切り返しの時に問題になります。
まあ、小回りができなくても何度か切り返しさえすればよいわけですので、まあサイズよりは問題は小さいと思います。
3.車高の低さ
GT-Rは日本車の中では最も車高の低いクルマの一つだそうです。確かに低いですし、フロントバンパーの下側はよく擦ります。ただし、そこは擦ることを前提に保護テープ?が貼ってあるらしく、それほど問題ないらしいです。個人的には、どうせ見えないので擦れていても気にならないので放置です。ただし、そういうのが気になる性格なら、いろいろ気を使う場面も多いかもしれません。
まあ車高は大した問題ではありません。
4.後方視界
ケイマンはMRであるため後方視界が悪いクルマでした。ではフロントエンジンのGT-Rがどうかというと、まあどっちもどっちでしょう。車線変更などの時に少し気になります。また、リヤスポイラーがバックミラーの視界の下のほうに陣取っていることと、リヤワイパーがないので走行中にリヤウィンドウの汚れを取る手段がありません。
上記のとおりいろいろな原因で後ろが見えづらいです。ただし、最近のクルマは大概後方視界が悪いので仕方ないかもしれません。
R35はバックカメラが必須の車です。もしGT-Rを買うならつけることを強く勧めます。
いろいろ書きましたが、田舎では狭い駐車場もあまりないので、それほど問題にならないでしょう。都会で買うなら、上記のような点には気を付けたほうが良いでしょうが、どうしようもないかもしれません。
そもそもGT-Rを買うなら、そんなことを気にしてはいけないのだろうと思います。
全体としては、GT-Rは”超高性能車”(マニュアルより)ですが、意外と実用性が高いというのが結論です。もっと使えないかと思っていましたが、サイズもそれなりに慣れますし、買い物などにも普通に使えます。
もちろん普段はそんなことはせず、おとなしく走っています。GT-Rに日常性を求めるのは、お門違いかもしれませんが、これから買おうという人にとっては無視できないところでしょう。今回はそのあたりを書いてみます。
狭い駐車場に収まっています。軽自動車にミニバンにフィットにと、日本の自動車社会の縮図のようです。そして色が白とグレーと黒ばかりというところも典型的かもしれません。
GT-Rの前には、2シーターのケイマンに乗っていました。定員が二人というのは少ないです。しかしほとんどの時間は一人で乗り、たまに二人で乗るわけです。現在の私の状況だと、それ以上の人数が必要になることはほとんどない状況です。ということは、理論的帰結としては二人乗りでも困らないということになりますが、これは正しくありません。
確かにめったに多人数では乗りませんが、2シーターだと二人で乗った時に、ハンドバックをはじめとする荷物置き場がないということになってしまいます。また、いざというとき(そんなときはほとんどないのは事実なのですが)に人数が乗せられないというのは「そこはかとない不安」を覚えてしまいます。
ということで、2シーターのケイマンから4人乗り(+巨大トランク)のGT-Rに乗り換えて、便利になったかというと微妙ですね。もちろん後席は荷物置きには非常に有用ですが、後席は大人が乗って長時間は厳しいと思います。席が4つあるのはよいことではありますが、思ったほど便利になったとは感じませんでした。(セレナやヴェルファイアなどと比較すると低次元の比較です・・・。)
それでは、街乗りで気になる点を順にあげていきます。
1.車体サイズ
さらに、GT-Rで街乗りをする時の最大の問題点は”車体のサイズ”です。ちょっと大きすぎます。
ケイマンは比較的コンパクトな車であり、狭いところでもそれほど問題ありませんでしたが、GT-Rは狭いところでは苦しいです。さらに、GT-Rは後述のとおり小回り性能に劣る車であり、その意味でも不便です。
ちなみにR35のサイズは 全長4670mm、全幅1895mm、全高1370mm となっています。
全高は当然低いですね。全長も長いですが、これはあまり気になりません。問題は1895mmという幅です。結構これは気になります。狭い道ではいまだに緊張します。
まあ、レクサスLSや現行フーガとはあまり全幅は変わりませんので、そういうのを借りて乗ってみるとサイズ感は参考になるかもしれません。
参考までにヴェルファイアのサイズはこちらです。全長4885mm、全幅1840mm、全高1900mmです。
あれだけ大きいヴェルファイアでも、GT-Rより幅は狭いです。取り回しに致命的に効いてくるのが全幅なので、頑張って抑えたのでしょう。
さらにポルシェ ケイマン(987)のサイズです。全長4340mm、全幅1800mm、全高1305mmとなっています。当たり前ですが全高がかなり低いです。また、幅がGT-Rより10㎝くらい狭いのが決定的に違います。全幅で10㎝違うと、クラスが違う感じさえします。
蛇足ですが軽自動車である三菱のアイ)のサイズです。全長3395mm、全幅1475mm、全高1600mmとなっています。もうここまで来ると、次元が違います。軽自動車はガラパゴス・カーとか言われていますが、ガラパゴスというのは褒め言葉でしょう。日本で使う限り、最高に使い勝手が良いです。軽自動車は本当に便利です。アイとGT-Rのどちらか1台を選べと言われたら、ためらいなくアイを選びますね。使い勝手が全く違うからです。しかしアイとケイマンなら、だいぶ迷います。
2.小回り性能
GT-Rの最小回転半径は5.7mです。これも相当気になりますね。さらに車体サイズが大きいことでますます取り回しが悪いです。
さらに追い討ちをかけるのが、DCT(デュアルクラッチ・トランスミッション)です。1速とリバースの切り替えの時には、結構ショックが来ます。1速とリバースが同じ軸(というか同じクラッチ)に搭載されているらしく、切り替えに結構時間がかかるのです。これも切り返しの時に問題になります。
まあ、小回りができなくても何度か切り返しさえすればよいわけですので、まあサイズよりは問題は小さいと思います。
3.車高の低さ
GT-Rは日本車の中では最も車高の低いクルマの一つだそうです。確かに低いですし、フロントバンパーの下側はよく擦ります。ただし、そこは擦ることを前提に保護テープ?が貼ってあるらしく、それほど問題ないらしいです。個人的には、どうせ見えないので擦れていても気にならないので放置です。ただし、そういうのが気になる性格なら、いろいろ気を使う場面も多いかもしれません。
まあ車高は大した問題ではありません。
4.後方視界
ケイマンはMRであるため後方視界が悪いクルマでした。ではフロントエンジンのGT-Rがどうかというと、まあどっちもどっちでしょう。車線変更などの時に少し気になります。また、リヤスポイラーがバックミラーの視界の下のほうに陣取っていることと、リヤワイパーがないので走行中にリヤウィンドウの汚れを取る手段がありません。
上記のとおりいろいろな原因で後ろが見えづらいです。ただし、最近のクルマは大概後方視界が悪いので仕方ないかもしれません。
R35はバックカメラが必須の車です。もしGT-Rを買うならつけることを強く勧めます。
いろいろ書きましたが、田舎では狭い駐車場もあまりないので、それほど問題にならないでしょう。都会で買うなら、上記のような点には気を付けたほうが良いでしょうが、どうしようもないかもしれません。
そもそもGT-Rを買うなら、そんなことを気にしてはいけないのだろうと思います。
全体としては、GT-Rは”超高性能車”(マニュアルより)ですが、意外と実用性が高いというのが結論です。もっと使えないかと思っていましたが、サイズもそれなりに慣れますし、買い物などにも普通に使えます。
2014-08-11 00:34
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