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「行動経済学」 書評 [投資]

最近は日本株の株価が上昇しています。資産が増えてうれしいのは確かですが、実体を伴ったものかどうか微妙にも思え、国内株式クラスの割合を減らすかどうか悩むところです。

ただ、山崎元先生の教えによると、「資産運用」がどのくらい重要か」というとかなり低い順位に来ます。(出典:「超簡単 お金の運用法」)
1.収入の多寡
2.支出の習慣
3.住居、不動産
4.保険
5.自動車
6.資産運用

という順番となるらしいです。まあこれはある意味当然であり、本業に精進して稼ぐことが資産運用よりもはるかに重要ということになります。そして重要なのは、「支出の習慣」が資産運用よりもはるかに上に来ていることです。
平たく言えば、「お金の使い方」は、運用よりも気を付けるべき事項であるということになります。
この文脈からいうと、今回取り上げる「行動経済学」を勉強することは、個人の経済面に与えるインパクトは大きいような気がします。

ということで前置きが長いかもしれませんが、今回とりあげるのは以下の本です。
「行動経済学」


本の内容については、かなり多岐にわたっており一言では紹介できませんが、人間の感情が経済行動にあた得る影響についての膨大な例が挙げられています。最も簡単にいうと、「人間が陥りやすい非合理的行動」ということです。心理学と経済学の合体したような分野の学問です。
なお、行動経済学の権威であるカーネマン教授はノーベル経済学賞を取っており、それだけ注目されている領域と言えるだろうと思います。

フレーミング効果、心の会計、サンクコスト、時間割引率、ヒューリスティックなどいろいろなことが取り上げられています。どれもこれも参考になることばかりですが、やや文章が堅い印象はあります。
正確な表現、厳密な引用などに留意されている(もちろんそれはそれで大切なことです)感じであり、なんとなく論文調です。

それでも、かなり面白いです。結構読み応えのある本ですが、一気に読んでしまいました。
この本の内容をきちんと身につければ、世の中の色々なマーケティングに対する免疫がつくかもしれません。


最初に紹介した、山崎氏の「超簡単お金の運用法」です。これもなかなかためになる本です。


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