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IIJmio感想(MVNO) [その他]

2年前にドコモのデータプランを新規契約しました。やはりキャリアのサービスは快適であり、レスポンスも良く満足していましたが、いかんせん価格が高いため通信費用の削減目的でMVNOに移行しました。

最初はb-mobile(日本通信)にしていましたが、遅かったこととサービス内容が劣ると感じたため、IIJmioを新規契約しました。
最後までOCNとIIJで迷いましたが、評判などを考慮して決めました。
まあ、MVNO選びはそう悩むようなことでもないかもしれません。キャリアと比べて支払総額や違約金などの総合的な負担が相当低いため、気に入らなければ移ればよいわけです。

今回は、ドコモからMVNOに移っての感想を書いてみますが、結論からいうと「動画を見たりしなければ何の問題もない」ということです。自分の使い方では、不満点はほとんどありません。

IIJmioのページです。
https://www.iijmio.jp/



そもそもMVNOというものをご存じない方は、Wikiepdiaをごらんください。

Wikipedia - 仮想移動体通信事業者
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%AE%E6%83%B3%E7%A7%BB%E5%8B%95%E4%BD%93%E9%80%9A%E4%BF%A1%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E8%80%85


MVNO業者は大量にありますが、おそらくドコモ系ではIIJとOCN、日本通信はもっとも有名な業者の一つではないかと思います。とくにOCNはNTTグループでありながら、NTTドコモの商売を圧迫しているのではないかと思われるくらいです。

IIJに決めた決め手はいくつかあります。

【理由その1】 3枚のSIMで容量を分けることができる。
ファミリーシェアプランというプランがあり、ひと月あたり10GBの容量制限まで使用できます。この容量を3枚で分けることができますが、つまり1枚当たり3GBとなります。この容量は、動画を見なければほぼ問題ないはずです。

ちょっと古い(2014年)ですが、調査があったので引用してみます。
スマートフォンのデータ通信量と月額料金に関する調査
http://research.nttcoms.com/database/data/001865/

これによると、1GB以下が70%に達しています。自分はWifi以外では動画は見ませんし、常時携帯していますが、仕事中はほとんどスマホを見ません。いろいろアプリは使っているので、決して活用していないわけではありませんが、それでも大して容量は使っていません。同じような方は多いのではないでしょうか。

参考までに、私の使用量を掲載してみます。かなり容量を節約しているので、あまり一般的ではないかもしれませんが。みおぽんのスクリーンショットです。
Screenshot_20-55-54.jpg


なお、IIJは容量を1か月間だけ繰り越すことができます。つまり、ファミリーシェアプランは10GB/1か月なのですが、実際は20GB/2か月なのです。自分の使い方であれば、たまる一方です。月初めは残用量が20GBと表示されます。全くそんなに使いませんが、動画を見たり、モバイルルーターで使用すると超えるかもしれませんね。
自分の使い方では十分です。


また、自分はスマホ1台とタブレット1台を使っています。大きさが5インチと10インチですので、使い方がかぶらないため、適当に使い分けています。
また、奥様がスマホをほしがっていたため、7インチの中古タブレットをSIM付きでプレゼントしました。それに1枚です。
(ふつうに)通話が可能なのはスマホに入れている1枚(のこりはSMSのみ)ですが、いままで一度も通話したことがありません。それにLINE通話やIP電話は、データ通信専用SIMでもできるので、プライベートの通話では事実上困りません。

3枚合わせてこれで4000円/月を切れるとはすばらしい。まあドコモ受難の時代ですな。




【理由その2】 スピード切り替えとバースト転送
上記の”みおぽん”から、フルスピードと200kbpsを切り替えることができます。ほぼリアルタイムでの切り替えが可能ですが、一応1分に一度という制限があります。まあ、実際上は問題ない頻度と思います。

また、IIJは、低速モード(200kbps)時にも、最初の数秒のみフルスピードが出ます。計測していると、Mbpsクラスの速度が一瞬出ていることがあります。これは、実際に使ってみないとなかなか意味が分かりにくいかもしれませんが、ぱっとページを見るときにはかなり快適です。とくにテキストベースのアプリであれば意味は大きく、ほとんどバースト転送で済んでしまうと思います。

また、低速時には3日間の通信料制限がありますが、高速時には制限がかかりません。これは相当大きいです。時に大量にデータを使いますが、その時にも高速モードにしておけばクーポンの上限まで規制がかからないということになるようです。

「IIJのページより引用」
SIMカード毎に、クーポン残量がない、またはクーポンをOFFにしている状態(最大200kbpsでの通信時)で、3日あたりの通信量が上記の規定値を超えた場合、当該SIMカードを使った通信の速度を制限する場合があります。 クーポン残量があり、クーポンがONの状態では通信が規制されることはありません。 (引用終わり)

ただし、自分は基本的には高速モードオンリーで使っています。低速モードは、Dマガジンで雑誌をダウンロードするときに、低速に切り替えてバックグラウンドダウンロードをするくらいです。



【理由その3】 スピードの落ち込み
純正キャリア(MNO)では問題ありませんが、MVNOではユーザーの輻湊による、速度の落ち込みが問題となります。おそらく、MVNOの最大の問題点はこれだろうと思います。限られた帯域を皆で共有する以上、この問題は避けられません。共有するという意味ではキャリアも同じでしょうが、おそらくそのレベルが違うでしょう。とくに昼休みと夕方がひどいのは有名です。
ちなみに、いわゆる公称速度は全く当てになりません。「最高110Mbps」などと広告には書いてありますが、あんなのが何の意味もないことは常識です。必要なのは「最低速度」であって、理論上の最高速度など絵に描いた餅です。

これに関しては、契約する以外にきちんと確かめる方法はありません。いろいろネットの感想なども見ましたが、常時変化するものなので、それも信頼性がよくわかりません。
どうするか悩んでいましたが、ある時「日経トレンディ」という雑誌が、キャリアと代表的MVNOで同時に速度測定をする特集がありました。まさにこれこそほしかった情報です。立ち読みで済ませても良かったですが、これからも日経トレンディにはがんばっていただきたいので、応援の意味で購入しました。(日経トレンディは、私のようなガジェットオタクや、クレジットカードマニアには刺さる記事が多いです。おそらく書いている方がオタクなんでしょう。)
その記事では、すくなくともその時点ではIIJmioは健闘していました。



前置きが長くなりましたが、自分でIIJmioを使った感想は、「不満無し」です。

確かに最近遅いような気はしますし、昼休みには使い物になりませんが、自分の仕事は半自由業であり、昼休みなどあって無きが如しです。なにか調べ物をするときにも、満足できるレスポンスと帯域です。

もうキャリアには戻りません。少なくとも、大して使わない人にやさしいプランを作らない限り検討の余地なしです。
しかも、2年間縛られるのはまだわかりますが、最初の2年間が過ぎるとさらに2年間さらに解約金がかかる意味が分からない。めちゃくちゃだと思いますが、このようなビジネスがまかり通ることが腹立たしいため、MVNOの躍進を期待したいところです。(もう、そうなっていますが)




これまでMVNOは低価格競争をしてきました。確かに、サービス内容に謳いやすいところで競争するのは当たり前ではあります。しかし、このままだと消耗戦になって疲弊するだけのようにも思えます。

次の向かう先は、「品質」でしょう。つまり、最低速度を保証するようなサービスが出てくれば良いと思います。もちろん高価になるでしょうが、そのような品質を求める顧客は少しは存在するはずですので、キャリア(MNO)より安ければ、ある一定の需要はありそうです。

あるいは、電力のデマンドレスポンスのように、ネットワークの混雑によりリアルタイムに帯域の価格を変えるのもよいかもしれません。IIJのようにクーポン制なら、「たとえば回線逼迫時には、実際の使用量の2倍、3倍あるいは10倍を消費する」というようにするなどです。情報リテラシーの高い人にしか受け入れられないかもしれませんが、今MVNOを使っている層はそもそもそのような層のはずです。




なお、IIJmioの通話付きSIMはふつうのガラケーでも通話できるはずです。山奥の林道を攻めるときにも心強いです。ドコモとauのガラケーで通話できなければ、あとは衛星携帯しかありません。(スラーヤやインマルサットがちょっとほしいです。)

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