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718ケイマン試乗 [ケイマン]

行きつけ?のポルシェディーラーでは、年に一度試乗会をしています。今年も行き、初めて718ケイマンの試乗をしました。ということでいつものことながら試乗インプレを書いてみます。

今回の結論は「718ケイマンはスポーツエグゾーストをつけたほうが良い」ということでしょうか。

今回試乗したケイマンです。黄色は目立ちますね。
718Cayman_1.JPG

これまで718の試乗記は書いてきましたが、718ケイマンに乗ったのは初めてです。718のボクスターには何度か乗っており、以前に記事にしました。

http://jl4ouf.blog.so-net.ne.jp/2016-08-21
http://jl4ouf.blog.so-net.ne.jp/2016-07-03

機械的にはボクスターとケイマンは同じようなものであるはずですが、意外と差を感じました。ただボクスターに乗ったのが1年前であるため、その記憶はやや曖昧ではあります。これまで散々書いてきたとおり、718の問題点はサウンドとエンジンのフィーリングであるため、そのあたりを重点的に体感してきました。

今回試乗した個体は718ケイマン(2Lターボ)のPDKモデルです。スポーツクロノとスポーツエグゾーストがついていました。

試乗車のオプションリストです。オプション価格が260万に達していますが、そのうちPDK(AT)が50万を占めるので、いわゆる通常の意味でのオプション価格は200万程度でしょう。フロアマットが2万円なのが良心的です。
718Cayman_4.JPG



乗り心地ですが、718ケイマンは非常に良かったです。718ボクスターも良い印象でしたが、それと変わらず良いように感じました。ボクスターとケイマンの差があるのかどうかは良くわかりません(覚えていない)が、どちらも十分良いことに変わりはないでしょう。奥様(?)から文句が出るような乗り心地ではないです。


パワーは相変わらずあります。低速トルクも十分です。ターボなので2000rpm以下のトルクは今一つのはずですが、PDKの恩恵(ゴマカシ?)もあり全く気になりません。また、一応カテゴリー的にはダウンサウジングターボということになると思いますが、高回転域でのパワーの頭打ち感がほとんどありません。ダウンサウジングターボは高回転域のパワーと燃費に問題があるのは常識ですが、あまり気にならない感じです。VTG(Variable Turbo Geometory)なしの2Lで気にならないので、Sモデルの2.5L+VTGならさらにどうでも良いかもしれません。


ハンドリングですが、覚えているボクスターと同じような感じでした。今回の試乗車のタイヤはグッドイヤーのイーグルF1でした。以前987にイーグルF1アシメトリックをつけていましたが、その時の印象はミシュランのパイロットスポーツPS2と同じような感じでした。そこからの推測ですがタイヤの差で印象が激変しているわけではないだろうと思われます。(想像です)
ケイマンに久しぶりに乗って思いましたが、やはりケイマンは荷重移動が大きい車両です。これは明らかにわざとでしょうが、現在の荷重がどこにあるかが容易に把握できます。やや腰高感があり、ちょっと動きがバレリーナ的ですが、非常にG管理がしやすいクルマです。やはりスポーツカーです。
これも前回のボクスターの試乗の時と同じですが、GT-Rはそのような荷重移動は感じず、磁石付きのブーツで鉄板の上を歩く感じです。


問題の音ですが、今回は718ボクスターの時よりも良いように感じました。ボクスターにはスポーツエグゾースト(略してスポエグ)がなく、今回のケイマンはスポエグ付きですので、その差かもしれません。
しかし、極低回転でのエンジン音が、メカメカしくなっていました。要するに空冷またはGT3に近づいたということです。これがケイマンとボクスターの差なのか、あるいはスポエグの有無によるものか、または生産時期の差なのかは良くわかりませんが、だいぶマシになった印象です。
なお、これも予想通りですが、通常運行の際のコモリ音は少しあります。987の時よりははるかに静かですがふつうの車と思って乗ると、意外に感じるかもしれません。乗員とエンジンとの距離がきわめて近いわりには静かと思うべき車ですので。
いずれにしても、718を買うならスポエグはつけたほうが良いように思いますが、問題は価格です。41万という価格は正当化されるのかどうかですが、それでもやっぱりつけるほうが良いように思います。(その効果については保証しません。念のため。)

ナビは要するにGoogleMAPです。これは当然ボクスターと変わりません。個人的には日本のふつうのナビが欲しいところです。
718Cayman_2.JPG


なお、後方視界はかなり悪いです。明らかに987より悪くなっており、後ろが見にくいです。まあ、これに関しては「そういう車」ということであり、我慢するしかないでしょう。
運転席からはこんな感じです。後ろの「崖」が高くなった印象です。
718Cayman_3.JPG


あとは、あきらかにリヤトランクも狭くなっています。もともとリヤトランクはあまり実用的ではなかったですが、さらに実用性が下がりました。やはり、ケイマンは大荷物は前のトランクに積むべきです。
718Cayman_5.JPG

また、これは自分の錯覚だろうと思いますが、去年のボクスターの時は気にならなかったものの、今年のケイマンでは、ペダルオフセット(ペダルが左に寄っていること)が気になりました。やはりGT-Rと比較して左にあることは間違いなく、すぐ慣れたものの最初は違和感がありました。まあ、すぐ慣れるレベルなので問題にはならないと思います。


今回久しぶりにセールスマンと話をしましたが、左ハンドル(LHD)の受注期間が1年のうち1か月のみになったらしいです。以前はLHDばかりであったことを考えると、ポルシェというメーカーの位置づけの変化の象徴かもしれません。911、ボクスター(およびケイマン)の系統と、カイエン系統(マカン、パナメーラ含む)のユーザー層の隔絶は今でもあると思いますが、前者はどんどん肩身が狭くなっているのかもしれません。

また、718ではオープンのボクスターよりクローズドルーフのケイマンが安くなり、かなりケイマンが売れるようになったらしい。逆にボクスターが今一つとか。



まとめると、「718を買うならスポエグつけましょう」でしょうか。
まあ、その前に気が済むまで試乗してください。少なくとも自分の行っているディーラーでは試乗は歓迎されています。乗れば欲しくなるという自信があるのかもしれません。


<今年もおまけ>
試乗会場となった山のレストランでおいしい昼食をいただきました。あまりレストランにはいかないのですが、とても満足しました。おそらく好評なのでしょう。最近はずっと同じ場所で開催されています。
718Cayman_a.JPG

この試乗会には、車好きの後輩がいれば連れて行ったりしていますが、最近の若者はあまり車に興味がないらしく、この試乗会は自分も含めオッサンばかりです。ポルシェの価格帯からみて仕方のないことかもしれませんが、少しさびしい感じはします。

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