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ポルシェTycan4S 試乗 [クルマ関係]

EV好きとしては、いろいろなEVに乗ってみたいと思っています。先日ポルシェディーラーにいったところ、タイカンはあるものの準備中とのことで乗れませんでしたが、このたび準備ができたとのことで乗ってきました。

タイカンは車としては非常によくできています。ベクトルは違いますが、ホンダeと同等(以上?)の完成度であろうと思います。サイズ云々の話を除けば「車」としては非常によくできており、良い車です。

EVおよびポルシェが両方好きな人は買えばよいのではないかとおもいますが、自分としては高すぎる上に大きすぎるので、少なくとも現時点では見送りです。

今回試乗した車両はこちら。 タイカン4Sです。
taycan_4s.JPG



タイカンはポルシェの出したEVです。例によって、作った動機がCAFE対策であることは間違いありませんが、ポルシェですので走りに関しては妥協していない(だろう)と思います。

乗った感じでも、ほかのポルシェ車とかなり似ています。自分が非常に重要視する「違和感のなさ」も、ケイマンや911と同じく存在する感じでした。

テスラは「走るスマホ」がコンセプトのような感じですが、タイカンはあくまで「フル電動の自動車」です。設計思想が根本的に異なるため、セールスマンによるとあまり迷う人はいないらしい。

ただ、テスラvsタイカンというのは、EVというくくりでは共通であり、バカみたいに速いことも同じではありますが、総合的にあまり似ていないように思います。(おそらく)

タイカンの運転席です。いわゆる普通の車の感じです。この写真だけ見るとEVかどうかははっきりしないでしょう。
tycan_cockpit.JPG



メーターパネルです。航続距離が表示されています。またモードセレクターがでていますが、「ノーマル」「スポーツ」などとならんで、「Range」モードがあります。アイミーブなどでいうところの「Eco」モードですが、「Range(航続距離)」という表記が印象的です。まあ、この記載のほうが潔いかもしれません。
taycan_range.JPG




なお、この車に乗った時の感覚は、他のポルシェと同じものが確かにあります。乗り味はあくまでポルシェです。
激しく乗りまわしたわけではありませんので、限界域の挙動はわかりませんがそんなものより普段の印象のほうが大切です。

加速はすごいですが、まあEVなのですごいのは当たり前かもしれません。ただ、タイカンの加速感はアイミーブともリーフともホンダeとも違います。
アイミーブはグニャーンと加速します。ホンダeはシュイーンと加速し、リーフが一番ガツンと加速します。しかし、リーフは前輪駆動なので加速には限界があるはずです。(テスラは運転したことがないため知りません。)

タイカン4Sは4WDであり、ガツンと踏んだ時のレスポンスは「放たれた矢」という感じです。加速するというよりは飛び出す感じであり、こんなのは感じたことはありません。R35とも違う感じで、独特です。
まあすごい加速ですが、低重心および超優秀なトラクションコントロールのおかげか怖くありません。これも不思議です。R35のフル加速が怖いのと対照的です。


乗り心地は最高に近く、さすがです。ショックはほとんど来ません。きわめてフラットです。まあ、EVはどれも乗り心地が良いのでこんなものかもしれません。
981や987のように高速域のみでフラットということではなく、低速域でもフラットです。タイカンの高速域は試していませんが、セールスマンによるとゼロリフトの影響で高速域でも非常に安定しているとのことです。




なお、セールスマンに聞いたところ、電池は水冷だそうです。また、システムオフでも電池冷却システムは稼働しているらしいです。ということはVampireDrainがあるということですね。
まあ、大量の電池を搭載しているならそれが許容されるということでしょう。これは、電池寿命のためにはあるほうが良いに決まっていますが、リチウムイオン電池の特性を知らない人からはクレームが来るかも。(そもそもそんな人は、現時点ではテスラもタイカンも買わなさそうですが。)

また、電池の劣化はディーラーのテスターでは見られるとのことですが、ユーザーでは確認できないとのこと。アイミーブと同じ仕組みですね。

まあ、実際にEVを所有すると、電池の冷却システムは電池の寿命を大きく左右するという意味で非常に重要です。まあ、このあたりはテスラと同等ということであろうと思います。
ただ、宣伝では「他と違って何回でもフル加速できる」とうたっています。これは、おそらくテスラのことを念頭に言っているのだろうと思いますが、そんなにフル加速する機会があるものでしょうか。もちろんできるに越したことはないですが、ほとんどはムダな性能だろうと思います。
なお、アイミーブは夏にサーキットを走りまくってもパワーダウンしないらしい。要するに、通常時にはまったく過剰な冷却性能があるということです。




タイカンに1200万以上を出すならば、自分はホンダeを買いますが、その理由は車体サイズです。ホンダeも相当の傑作なので、町中仕様の車としてはあちらでしょう。

ただい、タイカンも走る機械としての完成度が高いのは確かですので、速い車が欲しいならタイカンかテスタモデルS Pleid あたりが候補になりそうです。

リーフの値崩れの具合を見ていると、EVは中古がオトクだろうとおもいます。電池容量がもともと多ければ、少々劣化しても問題ないでしょうし。
まあ、タイカンが安くなればほしいところですが、安くなるのでしょうか?すくなくともすぐにはならないように思います。


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