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JCAB航空身体検査(第二種)取得(審査会での判定あり) [航空機全般]

以前に航空身体検査を取得し、期限が5年でした。それから7年が経過したため、失効しています。
この度日本で飛ぶことを企画し、航空身体検査を再取得したため、そのあたりについて書いてみます。
なお、私は気管支喘息があり治療中です。このことから、審査会での審査(いわゆる大臣判定)を受ける必要があり、このたび晴れて(条件付き)合格となりました。

今回は審査会付きの航空身体検査について書いてみます。

なお、今回の記載については航空局の方針が変われば変更になります。詳細については、当局からの通達等をご確認ください。

合格すればこんな感じの証明が来ます。
JCAB_medical.jpg

航空身体検査については、詳しくは以下のページをご覧ください。
「財団法人 航空医学研究センター」
http://www.aeromedical.or.jp/

これから航空身体検査を受ける方は、このページを隅々まで熟読すべきです。とくに持病がある人については本当に細かくチェックする必要があります。

航空身体検査には第1種と第2種がありますが、自家用の場合は2種です。当然ながら、エアラインパイロット(ATP)と事業用を対象としている1種は、期限や項目などが厳しいです。

2種の有効期限は下記のようになっています。

37歳以下 5年
38歳 4年
39歳 3年
40-49歳 2年
50歳以上 1年

まあ、40歳以下は長いということです。



病歴についてはかなり厳しくなりました。某所で起きた防災ヘリの墜落事故にて、未申告の病歴が発覚し、一気に厳しくなった印象があります。
申請の際にも、「医療機関に問い合わせしてもよいです」との念書にサインする必要があります。(医療機関には守秘義務があるため、単に問い合わせても答えてはくれません。)

あと、飲酒操縦が問題となっているためか、アルコールを飲む習慣についても聞かれました。(わたしは飲めませんので問題ありませんが。)

各種の疾病についてもどのように扱うかが、検査マニュアルに細かく書いてあります。医学および法律的な専門用語の連発ですが、繰り返しではありますが持病がある人は細かく読んだ方がよいです。読むのが面倒というような人は、そもそもパイロットには向いていません。(準備が嫌いということですから。)

なお、私の持病である「気管支喘息」ですが、そもそも軽症です。数年前に発症しましたが、吸入薬のみで最近発作は起こっていません。ただし、基準においては、無条件で「不適合」となっています。
この場合は、審査会の専門家を納得させるだけの資料を準備する必要があります。これは受診した身体検査医のDrがアドバイスをくれると思いますが、正直に申請する必要があります。

自分の場合は、呼吸機能検査(いわゆる肺活量)と主治医の診断書を要求されました。もちろん処方内容とその経過もです。
このあたりは病気の種類にもよるため、決まった資料があるわけではないでしょう。
まあ、いずれにしても主治医の協力が必要不可欠となるため、普段からいい関係を築いていることが重要ではあろうと思います。

また、審査会は月に一度しかしておらず、通常の身体検査は即時発行ですが、大臣認定案件となると、審査会に通ったとしてもかなり時間がかかります。そのため、あたりまえですが前もっての準備が非常に重要です。




ということで、私の申請は4月の審査会にかかり、「条件付き合格」(特別判定指示)となりました。
条件は、「期限は1年」(本来は2年)、「次回も同じ航空身体検査医」、「次回に呼吸機能検査提出」、「状態が変化していないこと」となりました。まあ当然の条件ですし、このままであればおそらく来年も問題はないでしょう。


情報の出どころがわかりませんが、大臣判定となることは結構多いものの、大半は最終的にはOKとなっているようです。ただ、自分は関係ありませんが、職業パイロットにとっては身体検査に通らないことは失職に直結する事項であり、プロパイロットは皆健康に気を付けているでしょう。
すくなくとも自分の知っている人はかなり頑張っていました。乗客の安全に直結するので当然ではあります。

なお、受診したときに検査医のDrがいっていましたが、非常に厳しいのが不整脈らしいです。あとはめまいなども厳しいそうです。通ったとしても期限が短く、年中身体検査を受け続けるようになることも珍しくないらしい。まあ当たり前でしょう。

ちなみに、この手の検査には当然健康保険は使えません。自分も割り増し料金になりましたが、手間を考えると当然であると思いますので、別に何とも感じませんでした。(数万円でした。)
ただ、自分はほぼ書類だけの問題ではあります。これが追加検査などとなれば大変でしょうね。MRIなどが要求されたら大変です・・。


ということで、身体検査はJCABもFAAも取得できました。しかし、問題は飛ぶかどうかです。そもそもコロナで外出できる状況ではなく、あまり意味はないかもしれません。
早めに収束すれば、日本フライトセーフティのシュワイザーに乗ってみたいです。今年で引退とのことですし、自分のライセンスで合法的に操縦できるため、最後に乗りたいところです。


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