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特定操縦技能審査 合格(R44) [ヘリコプター]

今回のヘリ訓練では、いよいよではありますが特定操縦技能審査を受けました。訓練開始から10か月が経過し、その間の飛行時間は30時間となっています。

普通に審査をうけ合格しました。これで合法的?に一人で乗れます。ソロ?にも出てみたいと思います。

ちなみに、今回の審査飛行では、シャローアプローチ、ガバナーオフ、右へのラダーペダル固着、模擬レーダー誘導、クイップストップや、模擬の緊急操作などをいろいろやりました。
それぞれ数回程度の簡単な練習ですが、とても参考になりました。


口頭試問は、ガイダンスが公開されておりそれに沿って勉強していましたのでそれほど問題ありませんでした。
機体の質問ではR44のPOHの理解が問われますが、延々と英語のマニュアルを読み続け、最低3回は最初から最後まで読みました。POHはほとんど内容を覚えているのでそれほど問題なかったと思います。


審査をうけた機体は、最近いつも乗っているR44の固定フロート付きクリッパー2です。この機体は某東証一部上場企業のものらしいですが、シート下の物入れに「会長専用ヘッドセット」と書いてある段ボールがあり笑ってしまいました。VIPは違うな・・・。

なお、本日の風は正面ながら19ktガスト25ktであり、いままでで一番強い風でした。ホバーターンとホバータクシーがつらかったですが、アプローチはむしろやりやすいかもしれません。修正がいくらでもできる感じでした。
またホバーパワーが20inと記録的に低く、ホバリングですでにETLが効いていた感じです。



ペダル固着は、かなり面白かったです。この手の故障の時には速度を落とせないため、高速でシャローに入ります。
大好きなシャローアプローチ+ランニングランディング(のつもり)を久しぶりにやって楽しかったですが、実際のペダル固着ではおそらく最後はダイナミックロールオーバーするだろうと思います。それでもケガしなければよいのかもしれません。
滑走路に降りるのが一番安全というかそれ以外の選択肢はないでしょうが、誘導路でもべつに変わらないと思われ、そのほうが皆に迷惑がかかりにくいのか?
ペダルが使えないため、最後に向きを合わせるのにスロットルを使うというのが新鮮でした。一度しかできませんが、結構向きが変わります。しかし、一度で接地させる必要がありタイミングが決定的に重要と感じました。


実際のスタックペダルの事故動画です。上手です。最後にめちゃくちゃスリップしていますが当たり前でしょう。本当に教科書的な対処であると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=vCTMgbX17ds


模擬レーダー誘導はBIFとかわらないのでそれほど違和感はありませんでした。




ということで審査に合格し、これで一人で機長として飛べるようになりました。技量はまだまだですが、それでもだいぶ機体の扱いとATCには慣れました。引き続きぼちぼち練習です。
まあ、といっても訓練しているのは非常操作とか応用操作も多く、普通に飛ぶには特に問題はありません。ATCもタワー空港に行っても一応は問題なくこなせているので、忙しいところに行かなければ問題ないだろうと思います。引き続き練習です。

誰かを乗せて飛んだりすればいいのではないですか?と言われましたが、まあそれも危険かもしれず、もう少し慣れてからにします。

なお、この特定操縦技能審査は、ICAOやFAAの制度と足並みをそろえる形で導入されたようです。最低限の技能の確認という意味ですが、ペーパーパイロットを飛べないようにするという意味もあるようです。
実際に、この審査で確認される手順はほぼすべての方面を含んでおり、審査をきちんとクリアできれば普通に飛ぶには問題ないいうことを確認できるようになっているように見えます。
要するに2年ごとに実地試験(口述およびフライト)をするということですが、正式な試験ではないので試験官を民間に委託するという趣旨と理解しています。

この審査をきっかけにCFIを付けて練習を再開し、ペーパーを脱却した人もいるとのことです。(自分は違いますが・・・。)この意味でもよい制度ではないかと思います。


日本のジェネラルアビエーションは層が薄く、このままだと絶滅するのではないかと思うくらいです。少しでも維持に寄与できたらよいと思います。




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