ヘリ訓練25回目 強風（R44 Clipper2）

本日のヘリ訓練は、強風でしたがフライトしました。
一番強い時にはWind 26kt, gust 34ktととんでもなかったですが、完全な正対風であり、乱れも少ないので意外となんとかなりました。しかし普通は飛ばないくらいの強い風です。

今回の訓練内容はいつも通りストップアンドゴー5回ですが、当然ながらすべての局面で風に影響され、しかもその影響が刻々と変わることから風対策の練習になりました。

非常に参考になりましたが、最初はだれも飛んでおらず孤独に飛びました。（風が強すぎるため当然でしょう。）



そもそもR44のPOHでは風の制限の記載は、ホバー中にあらゆる方向からの17ktの風に対応できる、となっています。まあ、これが一応の制限になっていますが、それ以上ならどうなのかという記載は
ありません。飛んだらダメとは書いていないので制限事項かどうかは微妙です。そもそもLimitationではなく、Performanceの項に書いてあります。

固定翼より低速での舵の効きはよいため、ヘリは風への対応はしやすいだろうと思います。ただ、ヘリは横風および背風は厳しく、とくに左からの風および左斜め後ろが最悪です。LTEに入りやすい。

個人的には、風は10ktくらいまでは大体問題ないですが、15ktなら少し考えます。20ktは強風なので飛びたくない感じですが、今回はCFI同乗でもあるため、離陸するときに21ktくらいでしたので飛びました。

しかし途中のダウンウインドで風速26kt、ガスト34ktと信じられない風を通報され、不安を感じましたが、全くの正対風であるため普通に考えながら飛びました。
クロスウインドとベースではすごいWCA（Wind Correction Angleクラブをとるということ）をつけて飛び、思いっきり横滑り（空力的にはまっすぐだが、地上からはナナメに飛ぶ）させる感じでした。あとでＧＰＳの軌跡をみると、グラウンド・トラックはきちんとまっすぐ飛んでいましたのでWCAは適切にとれていたと思います。

ガストは通報されていましたが、それでも風は比較的安定しており、アプローチ中にも風でパスが上がったり下がったりし続けていましたが、何とか修正しつつフライトしました。

といいつつも風が意外と苦にならないのが驚きでしたが、最近はアプローチに入ってもそれほど風の影響を意識しないようになってきています。
もちろん無意識あるいは意識的に修正しているのですが、前ほどずっと考えなくてもよい印象です。良い事なのかどうかはよくわかりませんが、ほかのことに意識を向けられるとはいえると思います。

まあ、曲がり方や速度の合わせ方などいろいろ勉強になりました。
一番困ったのはホバータクシーで、まっすぐ飛ぶのが困難であり、斜めにかに歩きみたいに動かしました。あまり無理に直さない方が良いようで、ある程度風を受け流すように動かすのがスムーズな操縦のコツらしい。


管制塔が風を通報してくれるときに、少し心配している感じをうけました。それはそうだと思います。こちらが訓練生（？でもないですが、訓練していることには変わりない）であり事故が心配だったのでしょう。

いろいろ練習して帰ってきてエンジンをシャットダウンしている時に、B58バロンが離陸していきました。明らかに訓練ですが、こんな風の中飛ぶのか？と思いましたが、横風成分は無いのでできないことはないのでしょう。

まあ、ヘリだったら滑走路に対して真横から風が吹いていたとしても、最悪誘導路とかエプロンに横から進入することができます。
そのようなことをするのはよほどの場合でしょうし聞いたことはありませんが、ノンタワー（ホーム空港はノンタワーです）であれば法的には問題ないはずですが、タワー空港でも管制官が許可すればできるはずです。ということで一応理論的には、ヘリならどのような時でも正対風での進入は可能であるはずです。

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ずっと訓練し続けていますが、いくらでも勉強することがあります。キリがないですが、そもそも勉強することは尽きることはありません。

あとは、風がなければソロに出たいと思っていましたが、さすがにこの風ではムリがあり、やめました。

まあ、風がないときに別の隣の空港に行く予定です。ナビゲーションログを作ってみる予定。
ホーム空港から、R44で1時間以内に行ける空港は11個？もありますが、着陸できるところは7か所くらいでしょうか。結構いっぱいあるのが驚きです。いろいろなところに行って訓練します。