スナイパーライフルについて [その他]
少し前にアメリカ旅行をしてきたときに、ヘリの訓練(+飛行機の訓練)をする合間に、息抜きとしてラスベガスに行ってきました。
カジノでつつましく遊んだり、フラフラ歩いたり、ショーを見たりしましたが、メインイベントは実銃を撃つことでした。拳銃やM4なども撃ちましたが、スナイパーライフルを体験したのがもっとも貴重な体験でした。
Webの内容とかなりかぶりますが、改めて書いてみます。なお、ツアーにもリンクをしておきます。
「デザートシューティングツアー」http://www.desertshooting.com/
なお、わたしはあくまで銃のメカニズム自体に興味があるのであって、サバイバルゲームやモデルガンには興味がありません。というかサバイバルゲームは嫌いです。そのため視点は偏っていますので念のため。
まずガバメントなどを撃った後に、メインイベントのスナイパーライフルの番がきました。
モデルはレミントン社のM700で、アメリカ陸軍にはM24としてカスタムモデルが採用されています。308ウインチェスター弾(7.62mm NATO正式弾)を使用し、フローティングバレルのものです。
M700はボルトアクションであり反動を吸収するメカニズムはありません。さらにシンセティック銃床ですので反動がきついのかと構えていましたが、それほどでもないです。もちろん308ウィンチェスターというライフル弾なので、エネルギー自体は大きいですが銃自体の重量のせいか反動はそれほどでもなかったです。
ちなみにボルトアクションですが、一発ごとに弾をこめる必要はありません。マガジンに4発入ります。チャンバーに1発入ると言えば入ります。
またボルトアクションなので当然手動ですが、結構早く再装填できます。ボルトハンドルをガチャガチャッと動かすわけですが、結構すばやく動かすことができます。速く動かすと薬莢が結構遠くまで飛んだりします。
しかしよく当たります。まず200ヤード先のマンターゲットを狙いましたが、余裕であたります。全部あたるので面白くないくらいです。鉄製のターゲットなのであたったときにはガアーンと音が響きますが、少し遅れます。ズドーン・・ガアーンという感じです。
次は200ヤード先の直径10cmくらいのクレーを狙います。これも2-3発に1発はあたります。しかも、外れたときも数センチ外れているだけとか、そのようなレベルです。
なお、射撃時に銃は跳ね上がるためスコープでは弾着の確認はできません。だれかに横で見ていてもらう必要があります。本物のスナイパーと同じシステムですね。
繰り返しますが私はまったくの素人であり、10分ほどインストラクションを受けただけにもかかわらず、ここまであたるわけです。スナイパーライフルの精度というのはすごいものだということを実感しました。
なおM700PSSに関してはこのサイトがとても面白かったです。
http://taka25th.cathand.com/index.html
ちなみに値段はここで見てみてください。日本で銃の通販というと非現実的な感じがします。
http://www.fareast-gun.co.jp/
ここからは、参考になる本を紹介してみます。
「図説・世界の銃パーフェクトバイブル 」
バイブルと名がついている通り、銃のカタログのような部分もありますし、メカニズムを解説している部分もよくできています。個人的には「弾薬」の項が良くできているような気がします。ショットガン編も面白いです。銃に興味があるなら勧めます。よくできている本です。
「「図説」世界の銃パーフェクトバイブル(2(中級編))」
パート2です。パート1に比べてややまとまりがない印象はありますが、それでもよくできています。
ガバメントのメカニズム、グロックの変則ダブルアクション、あとは銃と文化論、またブローニングの伝記まで幅広く取り上げています。
「「図説」世界の銃パーフェクトバイブル(3(メカニズム&射撃編))」
ひきつづきパート3です。内容的にはパート2の続きといった印象です。
なお、インドアシューティングレンジのてほどきみたいな項があり、ここはとても参考になりました。ここにサンプルとしてでてくる「ロサンゼルスガンクラブ」はだいぶ前ですがわたしも一度行ったことがあります。治安の悪い場所にあるのが印象的でした。火薬、特殊弾薬の項なども興味深いですね。
これはスナイパーの歴史など、狙撃手のことを網羅的に書いた本です。なかなか面白い本だとは思いますが、スナイパーという職業の重さみたいなものが本全体を支配しています。
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