ニッサンGT-R発売

少し前になりますが、東京モーターショーで日産GＴ-Rが発表されました。東京モーターショー自体が地盤沈下しており、海外メディアからの注目がどんどん減っている（無理もない）状況ですが、GT-Rだけは異常に盛り上がっていたそうです。

あの車を欲しいかといわれたら、あまり欲しくはありませんが興味は非常にあります。試乗できる機会があればぜひ乗ってみたいものです。

いずれにしても発表から発売までとても長い開発期間をかけて開発したと思います。また、現在発表されている内容だけみても、相当こだわった内容だと感じます。

とりあえずあの内容で800万円弱という値段は激安でしょう。安すぎると思います。ポルシェ911ターボが大体2000万なので、1200万円くらいで出してあと100kg軽量化しても良かったのではないかと思ってしまいます。
またあそこまでするならどうせならドライサンプにすればよかったのに。

感銘を受けたのが、前代未聞の4WDトランスアクスルレイアウトです。プロペラシャフトが2本ある車は珍しい？
しかもCFRPプロペラシャフトだそうな。
http://response.jp/issue/2007/1101/article101344_1.html

ポルシェ911はリヤエンジンという基本的には運動性能に対してアドバンテージのないパッケージですが、GT-Rの重量配分はまさに理想的です。ほかの車に全く流用できるとは思えないプラットホームをよくぞ採用しました。

あとはDCTというATですね。はやりのデュアルクラッチだそうですが、詳細な構造の解説を期待します。

個人的には、打倒911ターボを目指してエンジニアがコストを度外視して好きなものをつくったという印象を受けます。そういう作り方をするとメカニズム的に面白いものができることが多く、ジャーナリストでなく本当の「エンジニア」による設計哲学まで踏み込んだ深い解説を期待してしまいます。
日産の発表や公開された写真を再度掲載するだけなら誰でもできます。そんなもの見たくありません。見ても意味がありません。
やはり「MotorFnaIllustrated」シリーズで取り上げられるのを待つしかないか。

残念ながら個人的にGT-Rを買うことはないと思いますが、NSXでフェラーリに衝撃を与えたのと同じように、GT-Rでポルシェ震え上がらせて欲しいですね。

生産台数は非常にすくなく、開発費を回収するのはまずムリなんでしょうが、そういうみみっちい次元の議論が出てこない存在になっているように感じます。

レクサスなど比でないブランドでしょう。日産にはがんばって欲しいです。（でも買いません、買えません）

コメント 1

ドライサンプが正義ってわけでもないよ
ポルシェは水冷の996以降は、フルドライサンプはやめてインテグレーテッドドライサンプという名の
エンジン外にオイルタンクを設置しないセミドライサンプになってるし

バイクレースになるがホンダのRC211Vもウェットとドライのいいとこどしりたセミドライサンプエンジンです

必ずしもフルドライサンプがスポーツカーにとって正義のわけでもない
by 鮑丸 (2007-12-21 17:24)