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e-4WDシステム [クルマ関係]

4WDシステムにもいろいろな形式がありますが、電気式4WDとしてe-4WDというものがあります。

例によってWikipediaをリンクしてみます。簡潔に解説してあります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/E-4WD

このシステムはFFに後付けすることを主眼に置いた、簡潔なシステムです。4WDシステムはこれまでも試行錯誤が繰り返されてきていますが、このシステムは発展性があると感じるので取り上げました。
なお、これ自体は性能も出力も大したことはありません。コストを抑えるため妥協をしているのが明らかにわかります。だからといってくだらないという意味ではありませんので念のため。現実的な開発をしているという意味です。

日産のe-4WDの紹介サイト
http://www.nissan-global.com/JP/TECHNOLOGY/INTRODUCTION/DETAILS/E-4WD/

開発元の日立のサイトです。開発元であるせいか詳しく突っ込んだ解説です。
http://www.hitachihyoron.com/2004/05/05a03.html

ターゲットとしては発進補助のみに絞っているようです。モーター出力が3KWしかないことがそれを象徴しています。また出力の最も下流にクラッチも入っています。
ただ、モーターの場合3KWだからといってバカにできません。モーターでは回転数ゼロでのトルクはかなり大きく取れるので、発進に関していえば3KWでも有用でしょう。あれだけの減速比を取っていることもあり、換算した最大トルクがどれくらいか興味があるところです。

なおオルタネーターとモーターはどちらも直流です。
また42Vと低電圧であることと、重量を軽くするため駆動モーターを非常に高回転で使っているようです。モーターファンイラストレイテッドによると、「現状で1万回転に近い」と書いてありましたが、2段で減速しており写真でみると相当減速比を大きく取っているようであり1万回転も納得です。

これです。

個人的には、クラッチをなくして常時駆動にしてしまいモーターを左右にひとつずつ装着するのはどうでしょう。さらに後輪の左右を独立制御にすればいいと思います。そうすればデフもいらなくなります。LSD制御などもやりたい放題でしょう。問題は制御だけであり、開発費を除く追加コストはあまりないと思います。
さらにキャパシタを積んでマイルドハイブリッドにしてしまったらよいと思います。特に後輪側でも回生をできるようにすれば前輪でも後輪でも回生できます。そうすれば都市部では(平均車速が遅く、発進停止が多い条件)重量増による燃費悪化をキャンセルできるのではないかと思います。

本当にこんなことをしてしまったらマーチクラスに採用するのは難しいと思いますが、発展性のあるシステムだと思います。ハイブリッド車や電気自動車につけるのも簡単なはずです。

とても興味深く、実際に実物を見てみたいです。


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