アイMiEV見てきました [アイ(ガソリン)]
本気で売る気で作った(?)初めての電気自動車であるアイ MiEVの実車を見てきましたのでそれについて書いてみます。
試乗したわけではないので、乗った感想はありません。ただ展示されていたのを撮影しただけです。ドアも施錠されていたので中もガラス越しにしか見えませんでした。まあ、内装はGグレード(今で言うTとかVivaceグレード)と同じですので新鮮さはありません。
こんな感じで放置されていました。これを見ると、この角度からのアイは本当にグッドデザインだと思います。「電気自動車」という未来的なひびきを持つ言葉と、アイの前衛的デザインはとてもマッチしていると感じます。
これは自動車関連の展示会ではありません。全く違う分野の展示会ではありますが、アイ MiEVはこのように屋外に展示(というか放置)されていましたし、屋内の展示もただパネルが置いてあっただけでした。しかも、そのブースにパンフレットがおいてありましたが、なんと英語版しかありませんでした。その内容も、英語版のWebページの内容と全く同じです。
http://www.mitsubishi-motors.com/special/ev/
やる気があるのか無いのかわかりません。ここからは想像ですが、アイは300-400万円くらいで売るとのことですが、おそらくその値段では赤字なのでしょう。つまり、売れれば売れるほど赤字が出るから、たくさん売れると困るという状況なのだろうと感じました。また、バッテリーの生産がボトルネックになって年2000台の生産台数になったとか。
インサイトみたいに何が何でも売りまくるという印象は全くありません。まあ、GMだかフォードだかにOEM供給するという依頼を断ったとか読みましたが、おそらく生産開始前の段階で納入先が全て決まっているのでしょう。ある意味たくさん売れては困るんでしょうね。展示のやる気の無さからもそんな印象を受けました。
とはいえ、アイMiEVは技術的にはなかなか面白いですし、メディアでの試乗記事でも絶賛ばかりです。300万以上するはずなので買おうとは思いませんが、試乗ぐらいはしたいところです。とくにバッテリー+フレームにより高剛性かつ低重心になっているみたいなので、もともと面白いハンドリングがさらに改良されているとのことです。いよいよ「ポルシェいらず」になるか?
地元のディーラーにでも来たら試乗します。ただいつになることやら。
まずは三菱のページからアイMiEVの説明の写真を取ってきました。
外観はこんな感じです。といってもガソリン版と一緒です。
急速充電用のコネクタです。50KWの電力が必要だそうですが、これはガソリンターボの最高出力とほぼ同じです。
メカのレイアウトはこうなっているようです。
こちらもレイアウトです。結局はセンタータンクとリヤシートの下にバッテリーを押し込んだ形のようです。ECUとパンク修理キットはいずこへ・・。そしてエンジンルームはパワーパッケージがうまく納まっています。
モーターはこちらです。永久磁石型同期モーターと説明がありますが、そんなの当たり前です。究極まで高効率を目指すのなら当たり前の選択でしょう。出力は47KWでガソリンターボと同じらしいですが、かなり遠慮した感じですね。
モーターなのにその程度の出力とはがっかりです。自主規制を無視してもっと出せばいいのに。
だいたい、軽自動車である必要もないです。リヤのトレッドを少し広げて車高を下げ、サスペンションジオメトリーを最適化すれば間違いなくもっといい車になります。(欧州版はそうなるかも)
三菱のページをみてもエアコンとかヒーターがどうなっているのかは全く説明がありません。熱機関を使う車なら、排熱が大量にあるためヒーターは簡単です。冷却水をちょっと使えば済む話です。
しかし電気自動車にとってヒーターは鬼門です。電気を熱に変換する必要があるため、ヒーターを使うと航続距離が落ちるのは当たり前です。リアタイヤのところからエンジンルーム(モータールーム?)を覗き込んだら、冷却水と思しき配管があったので、おそらくモーター、インバーターの熱をついでにヒーターに使用しているのでしょう?
ちなみにクーラーは簡単です。有り余る電力を使ってコンプレッサーを電動駆動すればOKで、これは現在もプリウスやシビックハイブリッドで実現されています。
このあたりの詳しい説明が欲しいです。走行テストではなく、実際に日常生活に使うのであればこの辺りの検討はきわめて重要なはずです。エアコン、ヒーターOFFでの10・15モードでの航続距離など何の参考にもなりません。
ここからは実車の写真です。
前から。相変わらずこの角度ではネコのようですね。ヒゲを書きたくなります。(だれか本当にヒゲを書いていたのには驚きました。痛車のベースとして良いかも)
後ろタイヤあたりです。当たり前かも知れませんが、転がり抵抗を低減させたタイプのタイヤでした。見た目はガソリン版とほとんど変わりません。エンジンマウント(?)も同じような感じでした。パワーパッケージ以外は相当ガソリンとの共通部品を使っている印象です。遮熱板(バンパーの裏側)まで残っています。ガソリン版ではマフラーとリヤバンパーが超近距離にあるので、この遮熱板は必須ですがなぜかMiEVにまで残っています。理由はおそらくバンパーのがたつきを押さえるためです。アルミ製で非常に軽いためそのままにしたのでしょう。
後ろから。マフラーが無いのですっきりしています。とくにアイは最近のモデルではマフラーの塗装がなくなり目立つのですが、あれと比べるとかなりスッキリしています。ただし、アイのりヤスタイルはもともと腰高感があるのですが、下のほうを占めていたマフラーがなくなることで、ますます腰高に見えてしまいます。何とかすべきでしょうね。
電池とフレームです。この低い位置に搭載されているのがすごいです。これで運動性能と剛性が上がらないわけはありませんね。
見た目はガソリンとまるで同じです。パッケージングも無理がありません。アイはもともとEV化しやすい構成だったそうですが、それも納得です。
電気自動車もよいですが、是非シリーズハイブリッドを作って欲しいです。言い方を変えればプラグインハイブリッドですね。もっと別の言い方をすればレンジエクステンダーEVでしょうか。
超小型ガスタービンか小型レシプロエンジンを積み、バッテリーの前半分はガソリンタンクに戻せばいつでもできそうです。もっと価格は上がるでしょうが、それなら買ってもいいです。ただバッテリーが減るので、もしかしたらコストは下がるかもしれません。
それが非現実的なら、マイルドハイブリッドでもいいです。パンク修理キットの場所に電池を搭載し、5kwくらいのモーターをトランスミッションとエンジンの間にはさんだらよさそうです。ついでにエアコンを電動化すれば重量配分ももっとよくなるでしょう。
マイルドハイブリッドでも自動車税などの減免は受けられそうなので、インチキくさいですが是非作って欲しいです。EVは微妙ですが、ハイブリッドなら私は買います。
いずれにしても、アイは軽としては珍しいレイアウトですがEVには向いている感じですね。実際に乗るのが楽しみです。
試乗したわけではないので、乗った感想はありません。ただ展示されていたのを撮影しただけです。ドアも施錠されていたので中もガラス越しにしか見えませんでした。まあ、内装はGグレード(今で言うTとかVivaceグレード)と同じですので新鮮さはありません。
こんな感じで放置されていました。これを見ると、この角度からのアイは本当にグッドデザインだと思います。「電気自動車」という未来的なひびきを持つ言葉と、アイの前衛的デザインはとてもマッチしていると感じます。
これは自動車関連の展示会ではありません。全く違う分野の展示会ではありますが、アイ MiEVはこのように屋外に展示(というか放置)されていましたし、屋内の展示もただパネルが置いてあっただけでした。しかも、そのブースにパンフレットがおいてありましたが、なんと英語版しかありませんでした。その内容も、英語版のWebページの内容と全く同じです。
http://www.mitsubishi-motors.com/special/ev/
やる気があるのか無いのかわかりません。ここからは想像ですが、アイは300-400万円くらいで売るとのことですが、おそらくその値段では赤字なのでしょう。つまり、売れれば売れるほど赤字が出るから、たくさん売れると困るという状況なのだろうと感じました。また、バッテリーの生産がボトルネックになって年2000台の生産台数になったとか。
インサイトみたいに何が何でも売りまくるという印象は全くありません。まあ、GMだかフォードだかにOEM供給するという依頼を断ったとか読みましたが、おそらく生産開始前の段階で納入先が全て決まっているのでしょう。ある意味たくさん売れては困るんでしょうね。展示のやる気の無さからもそんな印象を受けました。
とはいえ、アイMiEVは技術的にはなかなか面白いですし、メディアでの試乗記事でも絶賛ばかりです。300万以上するはずなので買おうとは思いませんが、試乗ぐらいはしたいところです。とくにバッテリー+フレームにより高剛性かつ低重心になっているみたいなので、もともと面白いハンドリングがさらに改良されているとのことです。いよいよ「ポルシェいらず」になるか?
地元のディーラーにでも来たら試乗します。ただいつになることやら。
まずは三菱のページからアイMiEVの説明の写真を取ってきました。
外観はこんな感じです。といってもガソリン版と一緒です。
急速充電用のコネクタです。50KWの電力が必要だそうですが、これはガソリンターボの最高出力とほぼ同じです。
メカのレイアウトはこうなっているようです。
こちらもレイアウトです。結局はセンタータンクとリヤシートの下にバッテリーを押し込んだ形のようです。ECUとパンク修理キットはいずこへ・・。そしてエンジンルームはパワーパッケージがうまく納まっています。
モーターはこちらです。永久磁石型同期モーターと説明がありますが、そんなの当たり前です。究極まで高効率を目指すのなら当たり前の選択でしょう。出力は47KWでガソリンターボと同じらしいですが、かなり遠慮した感じですね。
モーターなのにその程度の出力とはがっかりです。自主規制を無視してもっと出せばいいのに。
だいたい、軽自動車である必要もないです。リヤのトレッドを少し広げて車高を下げ、サスペンションジオメトリーを最適化すれば間違いなくもっといい車になります。(欧州版はそうなるかも)
三菱のページをみてもエアコンとかヒーターがどうなっているのかは全く説明がありません。熱機関を使う車なら、排熱が大量にあるためヒーターは簡単です。冷却水をちょっと使えば済む話です。
しかし電気自動車にとってヒーターは鬼門です。電気を熱に変換する必要があるため、ヒーターを使うと航続距離が落ちるのは当たり前です。リアタイヤのところからエンジンルーム(モータールーム?)を覗き込んだら、冷却水と思しき配管があったので、おそらくモーター、インバーターの熱をついでにヒーターに使用しているのでしょう?
ちなみにクーラーは簡単です。有り余る電力を使ってコンプレッサーを電動駆動すればOKで、これは現在もプリウスやシビックハイブリッドで実現されています。
このあたりの詳しい説明が欲しいです。走行テストではなく、実際に日常生活に使うのであればこの辺りの検討はきわめて重要なはずです。エアコン、ヒーターOFFでの10・15モードでの航続距離など何の参考にもなりません。
ここからは実車の写真です。
前から。相変わらずこの角度ではネコのようですね。ヒゲを書きたくなります。(だれか本当にヒゲを書いていたのには驚きました。痛車のベースとして良いかも)
後ろタイヤあたりです。当たり前かも知れませんが、転がり抵抗を低減させたタイプのタイヤでした。見た目はガソリン版とほとんど変わりません。エンジンマウント(?)も同じような感じでした。パワーパッケージ以外は相当ガソリンとの共通部品を使っている印象です。遮熱板(バンパーの裏側)まで残っています。ガソリン版ではマフラーとリヤバンパーが超近距離にあるので、この遮熱板は必須ですがなぜかMiEVにまで残っています。理由はおそらくバンパーのがたつきを押さえるためです。アルミ製で非常に軽いためそのままにしたのでしょう。
後ろから。マフラーが無いのですっきりしています。とくにアイは最近のモデルではマフラーの塗装がなくなり目立つのですが、あれと比べるとかなりスッキリしています。ただし、アイのりヤスタイルはもともと腰高感があるのですが、下のほうを占めていたマフラーがなくなることで、ますます腰高に見えてしまいます。何とかすべきでしょうね。
電池とフレームです。この低い位置に搭載されているのがすごいです。これで運動性能と剛性が上がらないわけはありませんね。
見た目はガソリンとまるで同じです。パッケージングも無理がありません。アイはもともとEV化しやすい構成だったそうですが、それも納得です。
電気自動車もよいですが、是非シリーズハイブリッドを作って欲しいです。言い方を変えればプラグインハイブリッドですね。もっと別の言い方をすればレンジエクステンダーEVでしょうか。
超小型ガスタービンか小型レシプロエンジンを積み、バッテリーの前半分はガソリンタンクに戻せばいつでもできそうです。もっと価格は上がるでしょうが、それなら買ってもいいです。ただバッテリーが減るので、もしかしたらコストは下がるかもしれません。
それが非現実的なら、マイルドハイブリッドでもいいです。パンク修理キットの場所に電池を搭載し、5kwくらいのモーターをトランスミッションとエンジンの間にはさんだらよさそうです。ついでにエアコンを電動化すれば重量配分ももっとよくなるでしょう。
マイルドハイブリッドでも自動車税などの減免は受けられそうなので、インチキくさいですが是非作って欲しいです。EVは微妙ですが、ハイブリッドなら私は買います。
いずれにしても、アイは軽としては珍しいレイアウトですがEVには向いている感じですね。実際に乗るのが楽しみです。
2009-04-06 23:53
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