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投信 手数料引き下げ競争 [投資]

今年もわけのわからない株高ですが、気にせずに積立投資を続けています。
しかし、最近手数料引き下げ競争(というか戦争)が激しく、今保有している投信から乗り換えるべきか難しい状況が続いています。

といいつつも結局ほとんど変更していませんが、これが行動経済学的でいうところの現状維持バイアスであろうと思います・・・。

投資信託 Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8A%95%E8%B3%87%E4%BF%A1%E8%A8%97



当家の金融資産は2/3程度がリスク資産で占められています。国内株式クラスは多数銘柄の個別株で占められていますが、海外株式クラスは全て投資信託(非ETF)にしています。

少し前に積立投資を始めた当初は海外株式クラスの投資信託の信託報酬はかなり高く、そのなかでも比較的マシな「SMTグローバル株式インデックス」を採用していました。

SMTグローバル株式インデックスファンド 以前は低コストといわれていましたが、今となっては信託報酬はバカ高い0.5%です。
http://www.smtam.jp/fund/detail/_id_30/

そのあと手数料引き下げ競争の第1波がきましたが、その主体は「ニッセイ」の各種ファンドであったと認識しています。海外株式クラスのファンドは「ニッセイ 外国株式インデックスファンド」であり、これが出てからは積立をこちらに変更しました。信託報酬0.2%程度です。
https://www.nam.co.jp/fundinfo/ngkif/main.html


引き下げ競争もそろそろ打ち止めかと思っていましたが、最近「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」が驚異の0.1%強をたたき出しました。もうこれで終わりではないかと思うくらいの低コストです。
https://emaxis.jp/fund/252653.html



上記のような歴史があり、当家の海外株式クラス(先進国)は、60%程度がSMTグローバル株式であり、40%がニッセイ外国株式となっています。良くある構成であろうと思います。
信託報酬は低ければ低いほど良いのは確かであり、これから買うファンドはeMaxis Slimに切り替えるのが良いかと思います。周りがこれ以上低くなっても追従してくれることが期待できるでしょう。(そういうコンセプトですので。)

問題は今保有している投資信託をどうするかでしょう。信託報酬は低ければ低いほど良いのは確かであり、ベンチマークが共通であれば、トラッキングエラーが十分小さいことを前提とするなら、インデックスファンドの優劣は信託報酬(ととそれを含んだ実質コスト)のみとなります。

つまり「コストが低いほうが良い。」という非常にシンプルな評価基準であり、それ以外はありません。どの会社が出しているか、あるいは販売しているかなどまったく関係ありません。またネット証券なら、そのような低コスト投資信託はほぼすべてで購入できるはずであり、その点での優劣もありません。

また、「0.1%程度の差に目くじらを立てるな」という意見もあると思いますが、このような細かい点にこだわるのが、むしろ普通のことです。気にしないほうが問題でしょう。
ただし、ニッセイとeMaxis slimの差はほぼ頂上対決の様相を呈しており、そこまでの差ではないかもしれません。

なお、eMaxis slimに関して少し引っかかることは、もともと通常のeMaxisシリーズがあるわけです。ベンチマークとなるインデックスが同じであればパフォーマンスは同じであり、コスト以外の特性は全く同じとなります。(そもそもマザーファンドが共通ですし) 
となると、同じものを2つの値段で売り分けていることになり、新しいものを売り出すのでなく古いものの信託報酬を下げるのが筋であることは間違いないでしょう。
販売会社の都合であることは容易に想像できますが、そんなことはエンドユーザーには関係ありません。この辺りの事情にモヤモヤしたものを感じるのは確かです。まあ、これは投資信託の既存ユーザーが知って怒れば変わることでしょうから、それで済む話なのかもしれません。

(なお、このあたりの議論をすると、実質コスト(隠れコスト含む)とか、トラッキングエラーがどうとか、あるいは採用している指数が配当込かどうか、などの細かいことが気になる人はいると思います。しかし、そんなことは普通の人は気にしていませんし、おそらく気にする必要がないことと考え、無視していますのでご了承ください。)



ということで、現在保有している高コスト(といっても全体の平均からすると十分低い。)投資信託を売って低コストのものに乗り換えるかどうかです。含み損があれば、ためらいなく乗り換えますが、ここ10年くらいで買ってきインデックスファンドにはおそらく含み益があるでしょう。
当家も同様であり、ここで利益を確定したくありませんね。いずれ来る暴落に備えて、税金を確定したくないのが普通の感覚でしょう。しかし、このまま保有し続けると、SMTグローバル株式とeMaxis slim 先進国株式は年にコスト差が0.4%程度あり、それだけ引かれ続けるのもやはり気になります。

いろいろ悩みますが、やはり最終的には悩んでもムダということになると思います。山崎 元先生の教えによると、投資信託を売るべきときは「1.お金が必要な時」「2.リスクが過大になった時」という二つだそうです。
これに従うと、もうすぐクロスオーバーセブンを買うためにお金がいるため、問答無用で手数料の高いほうである、SMTグローバル株式を売ることにしましょう。
なお、現時点ではリスクは過大ではないと評価しています。現在の状況を分析するとリスク資産が-50%程度の暴落にも耐えられる予定です。(あくまで予定)

最近の株高もうれしいことはうれしいですが、最近は暴落相場が来てほしいような気持ちも正直あります。このような気持ちになるのは、おそらく良い傾向だろうと思います。上がっても下がってもうれしいというのは、積立投資の一つの到達点ではないかと思いますが、いわゆる解脱なんでしょうか。



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