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軽自動車規格について思うこと [クルマ関係]

現在当家の車はR35(MY14)のGT-Rと、三菱のアイミーブ(軽EV)とクロスオーバー7(ワゴンです)の3台です。
一人に一台という状況ですが、まあGT-Rは趣味の車なので無くても生活できます。ただし、自家用車なしでは、事実上当地では生活できません。
生活するだけならできるかもしれませんが、普通に仕事をするのは困難です。現在の日本の田舎はこのような車社会であり、東京などの都会に住んでいる人とはまったく状況が異なります。

しかし日本全体の人口としては、当然都市部に住んでいる人のほうが多いわけで、税金などの自動車の維持費などの話になると、都会人と田舎人で議論がかみ合わないような印象もあります。

田舎?の象徴である軽自動車についてもいろいろ思うところがあり、今回はそのあたりについて書いてみます。



自分にとって軽自動車とは、”ただの小さいクルマ”というような感じです。
もちろん厳密な定義はあり、以下のようになっています。

Wiki 軽自動車
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BB%BD%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%BB%8A

全長 3,400mm(3.40m)以下
全幅 1,480mm(1.48m)以下
全高 2,000mm(2.00m)以下
排気量660cc以下
定員 4名以下
貨物積載量 350kg以下

定員4人以下と全高、積載量はあまり問題ではないでしょう。問題は、全幅と排気量です。要するに幅が狭く、排気量の少ないクルマというのが事実上の軽の定義となります。



いろいろな意味で軽自動車はかなり優遇されています。上記の制限はあるのは確かですが、パーソナルカーとしては上記の制限は事実上あまり関係ありません。

自動車税が極端に安い、(取得税が安い)、高速道路料金が安い、登録等の手続きが簡単、など相当の優遇です。ただの小さいクルマにしては、あまりにも優遇されているという印象があります。

ただ、それでも軽自動車という規格が必要かということについては、「絶対に必要」と考えます。
田舎で生活すればわかると思いますが、1人に1台の自動車が必要であり、そのためには安い維持費が必須となります。現時点でも通勤や買物の足として、完全に定着しています。当地では、車の半分以上が軽自動車です。

また田舎の道は軽規格を前提として作られている印象もあり(とくに農道)、幅が狭いのはとても便利です。アイミーブも非常に便利です。当地でも朝の通勤時間に道をみていると、軽とセレナ(あるいはヴォクシー)とプリウスとアクアばかりです。おそらくこの4つで7-8割は占めていると思います。



軽自動車の現ユーザーとして思うことは、高速道路を使った長距離移動以外では軽自動車でほとんど困ることはないということです。つまり、軽だからと言って我慢するような場面は(とくに街乗りでは)ほぼないといって過言ではないでしょう。いまの軽自動車は走りの質も結構上質ですし、パワーも必要十分です。
うちの父親は、おそらく軽自動車にまともに乗ったことはないはずですが、軽をかなりバカにしていました。しかし、衝突安全性を除けば街乗りではまったく問題ありません。むしろ小さくて便利です。

ということで、冒頭の「ただの小さいクルマ」というような評価になるわけです。(タントやNボックスは、小さい感じさえもありませんが・・・。)



現時点で税金や手続きで軽自動車は非常に優遇されていますが、この優遇をすべてなくすべきとは思いません。軽自動車は田舎のインフラの一部として完全に組み込まれており、いきなり廃止というのは乱暴です。

「軽がなくなったら車が維持できない」というのは、高齢者などの切実な意見でしょう。
都会人からみると、「いずれ高齢で運転できなくなることを考えると、車がないと生活できないようなところに住むのがそもそも非現実的。」というのが論理的な感想かもしれませんし、たしかにそのような場所が徐々に切り捨てられていくのは、今後の既定路線でしょう。しかしそれは理論的には正しくとも机上の空論です。

しかし、さすがに現状の登録車(非軽自動車)と軽自動車の格差はあまりにも大きく、このままでよいとも思えません。軽規格の廃止も現実的ではないとすれば、軽規格の厳格化はありうるように思います。
個人的な意見として、今後の軽規格はパーソナルカーに限定すべきでしょうし、それにもっとも強烈に効くのは、重量制限でしょう。たとえば車両重量を700kg以下というように制限したら、事実上スーパーハイトワゴン(タントやスペーシアなど)はすべてアウトになります。現時点ではミライースや軽トラなどの小さいタイプしか事実上クリアできなくなります。
ついでに燃費制限も付ければよいでしょう。30km/L以上などにすればますます重いクルマには厳しくなります。これであれば、田舎の交通弱者云々という批判は当たらないと思います。

もしかしたら、メーカーが努力して700㎏以下のスーパーハイトワゴンを作るのかもしれませんが、実現できたらすごいことであろうと思うものの、たぶんマトモな値段では不可能でしょう。

というようなことを1100㎏あるアイミーブに乗りながら考えました。EVなので通常の軽自動車とは違いますが、アイミーブは重いですが、まったく重さを感じない不思議なクルマです。EVはどれもそうですが。

いずれにしても、軽自動車こそ日本車の神髄という気もしないでもないです。日本人は制限のなかで最高のものを作ることに才能を発揮しますが、その特性が遺憾なく発揮されている感じです。
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