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エネルギー密度 化石燃料(軽油) vs 電池 [アイMiEV]

そろそろ冬になります。寒くなり、EVであるアイミーブに厳しい季節になってきました。自分は短距離の通勤に使っており、航続距離が問題にならないため暖房をガンガンに使って走っています。

寒い時にいつも思いますが、ゼロエミッションなどという欺瞞はやめて、EVには燃焼式ヒーターを標準装備してほしいです。そこで、今回は化石燃料(軽油)と電池のエネルギー密度について考察してみます。

まず質問ですが、アイミーブ(Xグレード)の16kwhという電池の容量は、軽油の発熱量に換算すると何Lにあたるでしょうか。
これがすぐに答えられる方は、現時点でEVに乗っても幸せになれます・・・。


まず、前提条件として燃料の発熱量が必要となります。

石油連盟のページがありますので引用してみます。
https://www.paj.gr.jp/statis/kansan/

軽油は、38.0MJ/L となっています。(ちなみにガソリンは33.4MJ/Lです。)
電池は、1kwhが3.6MJです。(単なる単位の換算です。)

電池の16kwhはジュールに換算すると、57.6MJとなります。
→これから、16kwhのエネルギーを軽油に換算すると 1.5Lにしかなりません。

この計算は間違っていません。15Lでも150Lでもなく、1.5Lです。
しかも、当家のアイミーブはバッテリー容量が80%ぐらいなので、1L強となります。

軽油とバッテリーのエネルギー密度は2ケタくらい違うのは常識ですが、こうしてみると電池のエネルギーはごくわずかであることがわかります。

もちろん、これは電気と熱という違う形態を比較しているため、単純な比較には意味がありません。それでも、いかにEVの効率がよいかがわかると思います。つまり、燃料1-2L程度のエネルギーで100km程度を走ることができるとも言えます。

それでも、現時点でも自動車用ガソリンエンジンの効率はピークで40%以上を達成しています。ケタが違うわけではないため、燃料の発熱量と機械的仕事を比較するのも一定の意味があります。

これをみると貴重な電池の電気エネルギーを暖房に使うのがバカバカしいと実感します。暖房のようなものこそ化石燃料で行うべきです。

(なお、現時点の日本の発電状況からみて、EVのCO2排出量はおそらくハイブリッド車より多いと想定されます。この意味で、ゼロエミッションなど冗談に聞こえます。)




ということで、実際に採用される可能性は低いと思われ、反対する意識高い系の人がたくさん出てくることは想定されますが、EVには燃焼式ヒーターをつけるべきです。とくにアイミーブみたいに、爪に火をともすようにバッテリーを使うタイプの小型EVには付けてほしいです。(テスラにはいらないかもしれません。)

このあたりは、実際にEVを日常的に使い倒している人には意味が実感できると思います。EVはそろそろ金持ちのオモチャを脱却する段階に来ており、エコのイメージから離れて実際に役立つ装備を付けるべきです。(そもそもEVはエコではないため。)

ずっと言われ続けていますが、EVは航続距離が問題となります。燃焼式ヒーターは冬の航続距離にもダイレクトに効く装備であり、非常に実用的だろうと思います。




あとは、EVのルーフに太陽電池を組み込んでほしい。これも通勤で昼間は駐車しっぱなしという状況では十分意味のある装備になると思います。


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