ロビンソンR22解説 1 総論 [ヘリコプター]
ロビンソンR22の解説 1です。
総論です。
私はヘリの専門家ではなくただのアマチュアです。しかしメカは大好きですので自分の知識の範囲でR22の解説をしてみます。実際に役に立つ知識というよりは趣味の世界ですがご了承ください。
なおもし間違っていることにお気づきの方は教えてくださると非常にありがたいです。
・ロビンソンR22とは
ロビンソンR22とはフランクロビンソンという人が作った革命的ヘリコプターです。1973年に会社(Robinson Helicopter Company:RHC)が設立され、1975年にプロトタイプが初飛行したそうです。つまり約40年前となります。
R22はひたすら低コストを追求したピストンエンジン・単発のヘリです。ヘリの練習はほとんどがこの機体で行うことになるはずですが、現在はR44などになる可能性もあると思います。
ロビンソンR22の写真はこちら。
ロビンソンヘリコプターヘのリンクをしておきます。
「Robinson Helicopter Company」
アメリカの会社ですから、「高い信頼性、低いコスト、すばらしいパフォーマンス」などと深夜テレビショッピングのような宣伝文句が並んでいます。性能がいいかどうかは知りませんが、高い信頼性というのはダテではないでしょう。R22は初飛行が70年代ですので、熟成されきっているはずです。R44も最初は事故が頻発していたそうですが(詳細は知りません)最近はいいとか。なおR44は形式証明をとったのは1993年で結構最近です。また、同じような形のタービン機R66もよく売れているようです。
R22ベータIIの値段も掲載されています。ずっとずっと前に見たときは15万ドル台だったような気がします。どんどん値上げしているようですが、装備が充実してきているのも確かです。
写真より動画のほうが雰囲気がわかりやすいと思います。
Youtubeはこちら
https://www.youtube.com/results?search_query=robnson+R22
Wikipediaはこちら
Wiki ロビンソンR22 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%93%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%B3_R22
Wiki Robinson R22
https://en.wikipedia.org/wiki/Robinson_R22
【参考文献】
R22は非常にポピュラーな機体(民間ヘリコプターの中では生産台数は多いほうでしたが、最近はR44がトップらしい。)です。
R22自体に関する書籍も出ていますので紹介しておきます。とくにクリスタルエアーから出ているR22の解説書は非常に良くできています。
『ロビンソン R22 ヘリコプター:日本語解説書』
クリスタルエアー発行
Robinson R22の全般的な説明、構造、飛行特性などが詳細に記述されています。ヘリコプターに関連する航空工学、航空力学も解説。Robinson R22の根本的な特質への理解が深まります。
これは非常に良くできています。別に紹介した「A Pilot's guide Robinson R22」は構造は簡単に説明してあり、題名の通りどちらかというとマニュアルの印象ですが、この本はすぐには必要にならない細かい構造まで詳しく書いてあります。(まさにこのページの趣旨と同じですね) 著者がかなりメカ好きという印象を受けます。R22自体を深く知りたい方には非常によい本です。安いので、興味があれば強くお勧めします。
ただ、読んでいて思ったのですが、図などは著作権は大丈夫なのでしょうか。このページにも引用してきた図はありますが、Webはあくまで”無償”です。ただし、この本は売っている以上はそのあたりが問題ならないのか心配です。
「Robinson R22 , A Pilot's guide」
言語:英語、ペーパーバック: 128 p
出版社: Aviation Supplies & Academics
ISBN: 1560274476 ; (2002/04)
この本はR22のPOH(Pilot Operating handbook)の大事なところのみを抽出したような本です。Limitationなどはほとんどそのままですが、構造については非常によくできています。簡潔でわかりやすいです。
このページを読んで面白いと思われたなら、買うのをお勧めします。そういう方であれば面白く読めると思います。
「Pilot Operating Handbook」 いわゆるPOH マニュアル
メーカーのページからダウンロード可
R22のスペックから簡単な構造、また制限など必要なことが細かく書いてあります。試験の時にはこれを理解していることが必要ですが、特に「Emergency Procedures」は隅から隅まで理解して覚えておく必要があります。
FARで飛行中はPOHを機内に装備することが要求されているので、おそらくどの機体でもどこかにはあるのだと思います。(R22はだいたい左席の膝下)
しかし実際のところ、緊急事態になった場合は悠長にこれを読む時間などないでしょう。飛ぶのなら、少なくとも緊急操作だけは覚えておく必要があります。
なお、結構詳しくいろいろなことが書いてあり、機体を理解する上では最高の教科書といえます。
これは正式なマニュアルになるので適宜改訂され、そのたびにFAA(アメリカの航空局)の承認を受けています。そのため最新版でないと正式なものとして認められません。
まあ、本物のマニュアルなので詳しく書いてあります。興味があればどうぞ。やはりこのページを読んで面白いと感じる方なら面白いかもしれません。
「Maintenance Manual&Illustrated Parts Catalogue」
製造元のROBINSON HELICOPTERよりダウンロード可
名前の通り整備マニュアルとパーツリストです。自分はロビンソンの工場見学に行ったついでに買ってきました。
整備方法がいろいろ書いてあります。非常に平易な英語とわかりやすいイラストで構成されています。
パーツカタログの最後には価格表がついていますが、ヘリの部品というのはなぜあんなに高いのでしょうか。たいしたものではなくても結構な値段がついています。
私は見ていて結構面白いですが、普通ならあまり面白いといった代物ではないので、R22という機械を好きな方のみお勧めします。
ちなみに、かなり大きいです。写真を掲載しましたが、大きい上に厚さが7cmくらいありものすごくかさばります。英語版はもちろんあるのですが、スペイン語版もあるというのがカリフォルニアの土地柄を表しています。
総論です。
私はヘリの専門家ではなくただのアマチュアです。しかしメカは大好きですので自分の知識の範囲でR22の解説をしてみます。実際に役に立つ知識というよりは趣味の世界ですがご了承ください。
なおもし間違っていることにお気づきの方は教えてくださると非常にありがたいです。
・ロビンソンR22とは
ロビンソンR22とはフランクロビンソンという人が作った革命的ヘリコプターです。1973年に会社(Robinson Helicopter Company:RHC)が設立され、1975年にプロトタイプが初飛行したそうです。つまり約40年前となります。
R22はひたすら低コストを追求したピストンエンジン・単発のヘリです。ヘリの練習はほとんどがこの機体で行うことになるはずですが、現在はR44などになる可能性もあると思います。
ロビンソンR22の写真はこちら。
ロビンソンヘリコプターヘのリンクをしておきます。
「Robinson Helicopter Company」
アメリカの会社ですから、「高い信頼性、低いコスト、すばらしいパフォーマンス」などと深夜テレビショッピングのような宣伝文句が並んでいます。性能がいいかどうかは知りませんが、高い信頼性というのはダテではないでしょう。R22は初飛行が70年代ですので、熟成されきっているはずです。R44も最初は事故が頻発していたそうですが(詳細は知りません)最近はいいとか。なおR44は形式証明をとったのは1993年で結構最近です。また、同じような形のタービン機R66もよく売れているようです。
R22ベータIIの値段も掲載されています。ずっとずっと前に見たときは15万ドル台だったような気がします。どんどん値上げしているようですが、装備が充実してきているのも確かです。
写真より動画のほうが雰囲気がわかりやすいと思います。
Youtubeはこちら
https://www.youtube.com/results?search_query=robnson+R22
Wikipediaはこちら
Wiki ロビンソンR22 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%93%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%B3_R22
Wiki Robinson R22
https://en.wikipedia.org/wiki/Robinson_R22
【参考文献】
R22は非常にポピュラーな機体(民間ヘリコプターの中では生産台数は多いほうでしたが、最近はR44がトップらしい。)です。
R22自体に関する書籍も出ていますので紹介しておきます。とくにクリスタルエアーから出ているR22の解説書は非常に良くできています。
『ロビンソン R22 ヘリコプター:日本語解説書』
クリスタルエアー発行
Robinson R22の全般的な説明、構造、飛行特性などが詳細に記述されています。ヘリコプターに関連する航空工学、航空力学も解説。Robinson R22の根本的な特質への理解が深まります。
これは非常に良くできています。別に紹介した「A Pilot's guide Robinson R22」は構造は簡単に説明してあり、題名の通りどちらかというとマニュアルの印象ですが、この本はすぐには必要にならない細かい構造まで詳しく書いてあります。(まさにこのページの趣旨と同じですね) 著者がかなりメカ好きという印象を受けます。R22自体を深く知りたい方には非常によい本です。安いので、興味があれば強くお勧めします。
ただ、読んでいて思ったのですが、図などは著作権は大丈夫なのでしょうか。このページにも引用してきた図はありますが、Webはあくまで”無償”です。ただし、この本は売っている以上はそのあたりが問題ならないのか心配です。
「Robinson R22 , A Pilot's guide」
言語:英語、ペーパーバック: 128 p
出版社: Aviation Supplies & Academics
ISBN: 1560274476 ; (2002/04)
この本はR22のPOH(Pilot Operating handbook)の大事なところのみを抽出したような本です。Limitationなどはほとんどそのままですが、構造については非常によくできています。簡潔でわかりやすいです。
このページを読んで面白いと思われたなら、買うのをお勧めします。そういう方であれば面白く読めると思います。
「Pilot Operating Handbook」 いわゆるPOH マニュアル
メーカーのページからダウンロード可
R22のスペックから簡単な構造、また制限など必要なことが細かく書いてあります。試験の時にはこれを理解していることが必要ですが、特に「Emergency Procedures」は隅から隅まで理解して覚えておく必要があります。
FARで飛行中はPOHを機内に装備することが要求されているので、おそらくどの機体でもどこかにはあるのだと思います。(R22はだいたい左席の膝下)
しかし実際のところ、緊急事態になった場合は悠長にこれを読む時間などないでしょう。飛ぶのなら、少なくとも緊急操作だけは覚えておく必要があります。
なお、結構詳しくいろいろなことが書いてあり、機体を理解する上では最高の教科書といえます。
これは正式なマニュアルになるので適宜改訂され、そのたびにFAA(アメリカの航空局)の承認を受けています。そのため最新版でないと正式なものとして認められません。
まあ、本物のマニュアルなので詳しく書いてあります。興味があればどうぞ。やはりこのページを読んで面白いと感じる方なら面白いかもしれません。
「Maintenance Manual&Illustrated Parts Catalogue」
製造元のROBINSON HELICOPTERよりダウンロード可
名前の通り整備マニュアルとパーツリストです。自分はロビンソンの工場見学に行ったついでに買ってきました。
整備方法がいろいろ書いてあります。非常に平易な英語とわかりやすいイラストで構成されています。
パーツカタログの最後には価格表がついていますが、ヘリの部品というのはなぜあんなに高いのでしょうか。たいしたものではなくても結構な値段がついています。
私は見ていて結構面白いですが、普通ならあまり面白いといった代物ではないので、R22という機械を好きな方のみお勧めします。
ちなみに、かなり大きいです。写真を掲載しましたが、大きい上に厚さが7cmくらいありものすごくかさばります。英語版はもちろんあるのですが、スペイン語版もあるというのがカリフォルニアの土地柄を表しています。
2020-12-16 01:12
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