C172シミュレーター体験 at テクノバード [航空機全般]
航空身体検査が切れるため、神戸に検査を受けに行きました。そのついでに、セスナ172のシミュレーターを体験してきましたので紹介してみます。
教官?はCFIではありませんが事業用のパイロットの方にお付き合いいただきました。トラフィックを3周して疲れ果てたので、1時間で終了にしました。
しかし、本当に練習になります。ヘリもシミュレーターばかりで練習するというのも、ありなのではないかと思い始めました。
神戸のテクノバードというところです。
https://technobird.jp/
グラスコクピットです。
この手の代物の紹介は、動画が良いです。 youtube - テクノバード
https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%8E%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%89
自分はヘリの免許はもちろん保持しています。当然ヘリは好きですが、飛行機にも興味はあり固定翼もTotalで20時間くらいは乗っていると思います。機体はシタブリアからC152、C172などいろいろです。C172だけでいうとおそらく3時間くらいだろうと思いますが、基礎知識はあります。
C172とは、セスナ社製の172というモデルです。C172は4座のもっとも一般的な軽飛行機です。運動性も速度もまあまあですが、高い安定性と長い長い歴史があり、もっとも多数作られた航空機の一つです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%B9%E3%83%8A_172
1955年初飛行らしいです。およそ固定翼のパイロットでこれ(あるいは152)に乗ったことがない人はいないのではないでしょうか。
R44と違ってまともな荷物入れがあり、はるかに航続距離が長いため、遠くに行くならR44より良いと思いますが、R44はその辺に降りることができるので、どちらがよいのかは比較しにくいですね。
ちなみに、ここには737-800のシミュレーターもあり、そっちのほうが本格的です。C172のほうは個人でもなんとか作れそうですが、737のほうは完全に個人でどうこうできるレベルを超えています。アメリカでは数十万ドルかけてやっている人もいるようですが、そう言う感じです。
自分は実機の「練習」なので737には興味がないため、見学だけさせていただきました。雰囲気は最高です。ヘッドセットなどをつけて機長シャツを借りて着れば、なりきれるでしょう。
なお、一般人には公開されていませんが、神戸にはエアバスのヘリのフルシミュレーターもあるらしいです。いちど操縦してみたいですが、エアバスなのでペダルが逆でうまく乗れないでしょうね。(ユーロコプターはローターが上からみて右回転です。)
ということでC172の操縦に戻ります。
ここで再現されているのは、C172のEFISモデルです。いわゆるG1000というやつです。インストラクターによると、実物とほぼ同じということでした。
自分はグラスコクピットの機体に乗ったことがなく、クラシックな独立計器に慣れていますのでMFDは違和感がありました。とくにスリップインジケーターの場所には衝撃を受けました。パッと見でわかるわけない。ヘリではスリップはそれほど重要ではないですが、固定翼では重要です・・・。
トランスポンダーとかVORやCOMの設定なども、まあよく見れば理解できますが、独立していたほうが間違いにくいように思ったものの、こういうのが古い感覚なのでしょう。
これからは全部グラスコクピットになり、アナログ計器が無くなるのは既定路線でしょうから、慣れるしかないのでしょう。(ホンダジェットはそうなっています。G1000だし)
ちなみに、このシミュレーターでのG1000は本物とほぼ同じということは、G1000に慣れるために使用するというのもありかもしれません。C172Sの最新型だと、おそらく同じでしょう。
なお、私は初めて乗りましたが、「練習をする」と宣言して細かく指導してもらいました。楽しむ要素は皆無です。楽しみたい人はそのようにリクエストすればいいと思いますが、そんなのは自宅でX-planeでもやればよいでしょう。
ここのメリットは間違いなく「教官」です。本物の人から教えてもらえるのは大きいです。自分のヘリ訓練の場合は、CFIですし一緒に乗っていることを割り引く必要はありますが、教官だけの値段が1万円/時間ですのでこのシミュレーターの価格と同じです。
正直いって、教官付きでのこの価格は激安?です。(訓練をするという意味ではです。)
ということでチェックリストからやります。キャブヒートはなかったですが、そもそもC172Sはインジェクションなので、実機にもないですね。
実機と唯一?ちがうのは、フューエルセレクターバルブです。実機では確か床にありますが、これにはありません。(まあ通常手順ではBothにしっぱなしのはずなので関係ないでしょう。)
ということで、いつもの空港に機体を設置です。エンジンランナップを行い、離陸です。Pファクターやプロペラ後流の影響を感じながら55ktでローテーションします。
あとはクライムピッチを10度から7.5度などに合わせ、16度の傾きで標準旋回、RPMを合わせてVSI(ちなみにG1000でもっとも違和感を感じたのがVSIでした。)を合わせるなどいうことを絶え間なく行い、トラフィックを1周しました。
ダウンウインドもDGでぴったりヘディングを合わせ、まさに固定翼的な飛び方をしました(させられました?)。
ヘリの感覚でフレアをしたら早すぎたらしく、もっとガマンしてくださいと言われました。地面効果に入ってからのようですね。
まあ、アプローチではヘリは速度=姿勢、降下率=パワー という感じですが、固定翼では速度=RPM、降下率=姿勢という感じなので、そこがもっとも違う感じでした。
ということで延々指摘されながらトラフィックを3周しました。諸元を合わせるのに精いっぱいですが、それでもだんだんあってくるのは不思議です。
やはりこれまでずっと勉強してきた大量の背景知識が支えているのでしょう。最後には「これだけできたら、実物も飛ばせると思いますよ」とコメントをいただきました。
そして、トラフィック3周で疲れ果てました。激しく集中しているので、集中力が続かなくなってきます。この疲れ方は、実機並みです。ヘリの訓練の最初の頃を思い出しました。
(まあ、今だって20年ぶりの操縦再開して3時間目なので同じようなものですが・・。)
固定翼:自家用の訓練は近くの会社(というかヘリを訓練しているところの隣の会社)に断られましたが、このシミュレーターに通って訓練しようかと思わなくもないです。そして、実機での練習時間を極限まで削るというのもありかもしれません。
なお、認証は取ろうと思えば取れるらしいですが、現時点では認証は受けていないため、訓練時間には組み込めません。
最後に。
シミュレーターの挙動は実機とほぼ同じところまで来ているとのことですが、次はVRでしょう。手元のスイッチなどを半透過にして見えるようにして、音とモーションをつければほぼ本物でしょう。
そうすれば実機いらずになる日も近いかもしれません。そして、これには技術的な問題はないはずです。
教官?はCFIではありませんが事業用のパイロットの方にお付き合いいただきました。トラフィックを3周して疲れ果てたので、1時間で終了にしました。
しかし、本当に練習になります。ヘリもシミュレーターばかりで練習するというのも、ありなのではないかと思い始めました。
神戸のテクノバードというところです。
https://technobird.jp/
グラスコクピットです。
この手の代物の紹介は、動画が良いです。 youtube - テクノバード
https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%8E%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%89
自分はヘリの免許はもちろん保持しています。当然ヘリは好きですが、飛行機にも興味はあり固定翼もTotalで20時間くらいは乗っていると思います。機体はシタブリアからC152、C172などいろいろです。C172だけでいうとおそらく3時間くらいだろうと思いますが、基礎知識はあります。
C172とは、セスナ社製の172というモデルです。C172は4座のもっとも一般的な軽飛行機です。運動性も速度もまあまあですが、高い安定性と長い長い歴史があり、もっとも多数作られた航空機の一つです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%B9%E3%83%8A_172
1955年初飛行らしいです。およそ固定翼のパイロットでこれ(あるいは152)に乗ったことがない人はいないのではないでしょうか。
R44と違ってまともな荷物入れがあり、はるかに航続距離が長いため、遠くに行くならR44より良いと思いますが、R44はその辺に降りることができるので、どちらがよいのかは比較しにくいですね。
ちなみに、ここには737-800のシミュレーターもあり、そっちのほうが本格的です。C172のほうは個人でもなんとか作れそうですが、737のほうは完全に個人でどうこうできるレベルを超えています。アメリカでは数十万ドルかけてやっている人もいるようですが、そう言う感じです。
自分は実機の「練習」なので737には興味がないため、見学だけさせていただきました。雰囲気は最高です。ヘッドセットなどをつけて機長シャツを借りて着れば、なりきれるでしょう。
なお、一般人には公開されていませんが、神戸にはエアバスのヘリのフルシミュレーターもあるらしいです。いちど操縦してみたいですが、エアバスなのでペダルが逆でうまく乗れないでしょうね。(ユーロコプターはローターが上からみて右回転です。)
ということでC172の操縦に戻ります。
ここで再現されているのは、C172のEFISモデルです。いわゆるG1000というやつです。インストラクターによると、実物とほぼ同じということでした。
自分はグラスコクピットの機体に乗ったことがなく、クラシックな独立計器に慣れていますのでMFDは違和感がありました。とくにスリップインジケーターの場所には衝撃を受けました。パッと見でわかるわけない。ヘリではスリップはそれほど重要ではないですが、固定翼では重要です・・・。
トランスポンダーとかVORやCOMの設定なども、まあよく見れば理解できますが、独立していたほうが間違いにくいように思ったものの、こういうのが古い感覚なのでしょう。
これからは全部グラスコクピットになり、アナログ計器が無くなるのは既定路線でしょうから、慣れるしかないのでしょう。(ホンダジェットはそうなっています。G1000だし)
ちなみに、このシミュレーターでのG1000は本物とほぼ同じということは、G1000に慣れるために使用するというのもありかもしれません。C172Sの最新型だと、おそらく同じでしょう。
なお、私は初めて乗りましたが、「練習をする」と宣言して細かく指導してもらいました。楽しむ要素は皆無です。楽しみたい人はそのようにリクエストすればいいと思いますが、そんなのは自宅でX-planeでもやればよいでしょう。
ここのメリットは間違いなく「教官」です。本物の人から教えてもらえるのは大きいです。自分のヘリ訓練の場合は、CFIですし一緒に乗っていることを割り引く必要はありますが、教官だけの値段が1万円/時間ですのでこのシミュレーターの価格と同じです。
正直いって、教官付きでのこの価格は激安?です。(訓練をするという意味ではです。)
ということでチェックリストからやります。キャブヒートはなかったですが、そもそもC172Sはインジェクションなので、実機にもないですね。
実機と唯一?ちがうのは、フューエルセレクターバルブです。実機では確か床にありますが、これにはありません。(まあ通常手順ではBothにしっぱなしのはずなので関係ないでしょう。)
ということで、いつもの空港に機体を設置です。エンジンランナップを行い、離陸です。Pファクターやプロペラ後流の影響を感じながら55ktでローテーションします。
あとはクライムピッチを10度から7.5度などに合わせ、16度の傾きで標準旋回、RPMを合わせてVSI(ちなみにG1000でもっとも違和感を感じたのがVSIでした。)を合わせるなどいうことを絶え間なく行い、トラフィックを1周しました。
ダウンウインドもDGでぴったりヘディングを合わせ、まさに固定翼的な飛び方をしました(させられました?)。
ヘリの感覚でフレアをしたら早すぎたらしく、もっとガマンしてくださいと言われました。地面効果に入ってからのようですね。
まあ、アプローチではヘリは速度=姿勢、降下率=パワー という感じですが、固定翼では速度=RPM、降下率=姿勢という感じなので、そこがもっとも違う感じでした。
ということで延々指摘されながらトラフィックを3周しました。諸元を合わせるのに精いっぱいですが、それでもだんだんあってくるのは不思議です。
やはりこれまでずっと勉強してきた大量の背景知識が支えているのでしょう。最後には「これだけできたら、実物も飛ばせると思いますよ」とコメントをいただきました。
そして、トラフィック3周で疲れ果てました。激しく集中しているので、集中力が続かなくなってきます。この疲れ方は、実機並みです。ヘリの訓練の最初の頃を思い出しました。
(まあ、今だって20年ぶりの操縦再開して3時間目なので同じようなものですが・・。)
固定翼:自家用の訓練は近くの会社(というかヘリを訓練しているところの隣の会社)に断られましたが、このシミュレーターに通って訓練しようかと思わなくもないです。そして、実機での練習時間を極限まで削るというのもありかもしれません。
なお、認証は取ろうと思えば取れるらしいですが、現時点では認証は受けていないため、訓練時間には組み込めません。
最後に。
シミュレーターの挙動は実機とほぼ同じところまで来ているとのことですが、次はVRでしょう。手元のスイッチなどを半透過にして見えるようにして、音とモーションをつければほぼ本物でしょう。
そうすれば実機いらずになる日も近いかもしれません。そして、これには技術的な問題はないはずです。
2021-03-14 22:25
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