飛行機訓練 1回目（C172R）

今回は飛行機でのまともな訓練を初めて行いました。20年物のC172Rですが、IO-360でキャブヒートなしです。航法計器もDME以外は全部ついていますが、今回は関係ありません。

これまで固定翼にTotal10時間くらいは乗っており、機種はC152、C172、シタブリア、アエルマッキSF-260、エクストラ300Sとめちゃくちゃです。
SF-260ではドッグファイトっぽいことをしてG-LOC（いわゆるブラックアウト）になりかけたり、エクストラではループしたりして遊んでいましたが、本気での訓練はしたことはありません。

今回は飛行機の自家用免許の取得を目標として訓練を開始しました。そのため、遊びではなくまじめな訓練として飛んだのは今回が初めてです。

ひとまず独学で5時間ほど、C172のシステムおよびチェックリストなどの勉強をしましたが、今回は初ということですがいきなり乗って、訓練空域に出かけました。

こちらが訓練機です。セスナ172Rです。EFISではない独立型計器です。



C172のエンジン始動等はロビンソンより単純だと思いました。マグネトチェックなども同じなので、そんなに戸惑いません。プリフライトも理屈は同じなので、それほど違和感はありませんでした。

まず、タクシーがまっすぐできません。センター付近では全く反応しないくせに、ラダーをぐっと踏み込むと一気に動く感じです。まあこれはR44も同じような感じかもしれませんが、それよりももっとひどい感じです。初心者あるあるの蛇行タクシーになりました。皆がなるみたいなので、普通でしょう。

そして離陸ですが、ラダーで左偏位を修正しすぎて右に行ったりしました。上から見てCCW回転のヘリ（ロビンソンなど）はパワーを入れると左ペダル増ですので、それと逆なんだと誰かが言っていましたが、それはそのとおりですが感覚は全く違うように思います。（比較しても仕方がない感じ。）

また、訓練空域では速度を変えながら延々直線飛行をしました。また180度変針して同じことをやります。標準旋回を心掛けましたが、なんだかいきなりBIFをやっている雰囲気です。

速度により舵の効きやフラップを出した感じが変わります。フラップをおろした途端にぐっと上昇しますが、その感じもなんとなく体験しました。

そしてC172RのVyは78ktですが、バックサイドでのパワーのかけ方については頭ではわかっているもののなかなかできません。
ただ、体に叩き込まれている「速度はピッチ」、「高度はパワー」というのが実感できます。この感覚はヘリではごく当たり前ですが、172でも基本的には同じように感じました。パワーアップで加速するのではないわけです。

しかし、60ktくらいのスローフライトではピッチアップで前が見えず怖いです。ロビンソンでは見えまくりなので、見えて当然という感覚でずっと飛んできましたが、飛行機は見えませんね。慣れません。

さらに、ヘリにないフラップに戸惑います。V FEのチェックも忘れそうになりますし、どのタイミングで出したらよいのかも今一つつかめず終了しました。

一番違和感があったのはスロットルで、逆向きに間違って何度も動かしましたし、そもそも固定ピッチプロペラでRPMでコントロールというのに違和感があります。
ロビンソンはRPM一定でMAPをコントロールするため、コレクティブに対してパワーはだいたいリニアに出るはずです。
しかし、C172では固定ピッチであるためプロペラロードは一定？であるため、パワーはRPMの２乗という感じになります。とくに低回転で非常に敏感であると感じ、タクシー中などに苦労しました。ねじって微調整できるらしいのでそうするようにします。


ちなみにパワーオンでのストールに一度入れましたが、Zulu3の強力なANCでストールウォーニングが聞こえにくかったです。
本日はCFIは片耳だけのヘッドホン？みたいなのを使っていましたが、こっちはヘリ用？の強力なノイズ遮断ヘッドセットです。
ストール警告はただの笛らしく、信頼性は高いでしょうがヘッドセットには警告が割り込みされません。この点についてはどうするか改めて検討します。みなさんどうしてるんでしょう。

---

トラフィックはATCなどもあり混乱しており全然うまく飛べませんでしたが、そもそも初めてなのでうまくいくわけがないです。

初訓練にしてはさんざんいろいろなことをやらされた感じはあります・・・。楽しかったですが体が動かず悲しかったです。

それでも、座学やヘリの訓練の効果は明らかにあります。聞いたことは頭では即座に理解できますが、実践はできないという状況でした。（当たり前ですね。頭で理解できるだけでも十分かもしれません。）