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フライトトレーニングあるある インストラクター&訓練生 [ヘリコプター]

自分は20年前にフライトスクールに通って免許を取りました。当然そのときは全て訓練でフライトしました。
今も自家用の免許を持ってフライトしていますが、どこかに遊びで飛んで行ったことはほとんどしておらず、今のフライトもほぼ純粋な訓練です。延々とトラフィックパターンを回ったり、オートロの練習をしたりです。

昔のことを思い出したり、今のフライトのことを考えながらこYoutubeなどを見ていますが、フライトトレーニングというのは、古き良き時代の徒弟制度が今でも色濃く残っていると感じます。

今回はこのあたりのことを書いてみます。


飛行訓練は非常に教官との距離が近く、そして生死を共にしているという特殊事情があります。また、知識を得るだけではなく技術の習得という側面も大きく、これも影響しています。

ということで、フライトトレーニングに限ったことではないとはおもいますが、CFIおよびスクールとの相性という問題は今でも大きいと思います。

訓練生としては教え方が気に入らないとか、CFIによって言うことが違うというのもあるでしょう。訓練生としては、CFIによって飛び方を少し変えたり、あるいはCFIの機嫌を推測したり、スクール内の人間関係を読みながら対応するという、全然フライトと関係ないスキルが事実上必須となります。

さらに、これは社会人として仕事をするとしても実は必要となることであるため、これがうまくできない訓練生は、その先の仕事もうまくできない可能性があります。(あるあるです。)

ただ、CFIに関しては、相性を含めて当たり外れは確実にあり、どうしてもこの人とは合わないということは起こりえます。アメリカだとCFIを替えるというのは比較的やりやすいでしょうが、日本ではなかなか難しいことも多いと思います。

自分はフライトを他人に教えたことがないので詳細はわかりませんが、CFI側から見た時の訓練生に関しても、同じ事情はあると思いますね。
どうしてもコイツとは飛びたくないという訓練生も確実にいるはずです。しかし、CFIからすると仕事なので我慢するということもあると推測されます。(確実にあるでしょう。)


訓練生としては、そう思われないようにきちんと準備しておき、CFIにも気を遣うことは必要です。
訓練生の側から見ると「お金を払ってサービスを受けている」という感覚があると思われ、それはその通りであろうと思います。しかし、人間対人間である以上、あまりにそのような態度が強いとうまくいかないのは当然でしょう。
このあたりは理屈ではありません。そして日本だろうがアメリカだろうが変わりません。


フライトトレーニングは独学のみではうまく行かないでしょう。そもそも法的に一人では(最初は)フライトができません。本やシミュレーターでもある程度の勉強はできると思いますが、本だけでは伝えられないArtというものが確実に残っています。




自分は死にたくないので趣味というより修行のようなフライトを続けていますが、修行的フライトも苦しくない(こともない)し、勉強も好きなので問題ないですが、甘く考えていると結構厳しい世界であろうとは思います。

今習っているCFIも、元自衛隊と防災ヘリの方ですが、空では結構厳しいです。地上とは人が変わったようになります。しかしそれも当然でしょう。

そして、上空で怒られたりしていると、本業で自分が怒っている新人の気持ちが少しわかるような気がしました。このこともフライトトレーニングを再開したことの収穫ではないかと思います・・・。

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