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ロビンソンR22解説 8 外観など [ヘリコプター]

ロビンソンR22の解説 8です。

外観などです。

【正面】
R22s_front.jpg



小さいですねー。キャノピーの全幅は44インチ(110cm)です。かわいいですね。デメキンのようです。この前面面積の少なさからも空でこの機体を見るのが難しいのが伺われますね。

きれいにシートがうつっていませんが、シートの下が荷物入れになっています。意外といっぱい入りますよ。しかしシートのできは余りいいとはいえませんね。3000万くらいする割に。

シートベルトもついています。ほとんど車のと同じ感じですが、バックルが独特です。その時は別になにも感じませんでしたが、日本への帰りの747-400についていたやつとおなじバックルでした。747とR22は航空機としては両極端ですが、共通部品があるというのがなんとなくおもしろかったです。

ヘッドライトが2つうつっていますがこれは基本的に飛んでいるときしか点けてはいけません。製造元の社長(フランク・ロビンソン、例の安全ビデオでしゃべってる人です)が昔ライト点けっぱなしで本人がその場を離れたところ、機体が火事になったとか。(すごい設計だ・・。車なら訴訟物ですね。航空機だから重量の制限でそういう設計になったと言うことなんでしょうけど。)その後、クラッチをエンゲージしないとヘッドライトが点かなくなりました。

ちょうど写真の真中になりますがキャノピーに白い糸がくくりつけてあります。(この写真では左を向いています。)長さ5cmほどの糸ですが、トリムを取る(簡単に言えばドリフトを修正する)のにとても役立ちます。簡単だけどすごい発明ですね。ちなみにX-planeというシュミレーターでは再現されています。機種でR22を選択すると糸が出現します。実物に乗るまでは「なんじゃこりゃ」とおもっていましたが、実物を知ってからはX-planeのマニアさをさらに知ることになりました。


【側面】
なお、私が訓練に使用したR22 HPの写真と、最新モデルのR22 beta IIの写真を両方載せてみます。上がHP、下がbetaIIです。

[RobinsonR22 HP]
R22_total_hp.jpg

[RobinsonR22 beta II]
R22_total_beta2.jpg


初期型(モデル名が単なるR22)とR22 HPはバッテリーが機首に積んであります。そのため重心が前寄りにあるためテールコーンが水平に突き出ています。対照的にbeta以降(もちろんbeta IIも)は重心が少し後ろ寄りにしてあるため、テールコーンが少し上向きになっています。重心位置の調整はバッテリーをエンジン横に移して行っているようですが、これは多分わざとです。なぜならキャビンはマストより前にあるので、重心位置の制限をクリアーしながら総重量を上げようとすると、自然と重心は後ろ寄りにせざるを得なかったのでしょう。


【運搬用タイヤ】
R22_carry.jpg

なお、ヘリを運ぶときはこのように小さいタイヤを取り付けて動かします。タイヤ装着は簡単です。よっこらしょと装着です。
そのうえで、テールを押し下げて押すような形になります。重量は400kgくらいしかないので、そんなには重くないですが、一人ではつらいです。二人でするのが普通でしょう。
トウカートもあるようです。ATVで引っ張っているのも見たことがあります。



【R44 RavenIIのスキッド】
R22_R44skid.jpg


参考までにR44のスキッドです。さすがに高速性能を追求したのかカバーが付いています。まあ航空機としては当たり前ですね。

R22もおもちゃのようですが、それでも巡航中は150km/hr位は出ているわけです。車で考えても空力的な配慮が十分必要なはずの速度です。ただの円柱は非常に空気抵抗が高いのですが、それもわかっていながらカバーを付けていないということでしょう。やはりコストと重量の面で割り切りが見えます。その割り切りが潔いと思います。



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