ロビンソン R44 Raven2 インプレ

昔ですが、ロビンソンR44のRaven2に乗ってみたのでインプレを書いてみます。
（自分のWebからの転載です。実際に乗ったのはかなり昔で、2010年ごろだったように思いますが詳細な時期は覚えていません。）

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Wikipedia - RobinsonR44
http://en.wikipedia.org/wiki/Robinson_R44

こんな感じで飛びました。（自分の操縦です。）


R44 RavenII に乗ってみました。一度操縦してみたかったので、R44を持っている訓練会社で頼みました。
少し話をしたところ、意外とすぐ乗せてくれました。知識や技能を話しながらチェックしたのでしょう。もちろんインストラクター同乗ですので、信用などもあまり関係ないかもしれません。

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機種はR44 RavenIIです。つまり、ハイドロ（油圧、車でいうところのパワステです。）付きで、かつインジェクション（燃料噴射式エンジン、つまりキャブレターでないということです）の機体です。
こう書くと、車では当たり前の装備ですが、ロビンソンのヘリではR44　Raven2（かR66？）でないと両方揃わないみたいです。

地上で説明を受けましたが、「まあR22に乗れるなら、R44のRavenは（つまりハイドロ付きは、という意味でしょう）問題なく乗れると思いますよ」とのことでした。

離陸前にPOH（フライトマニュアル）を確認しましたが、操作もそんなに違いませんでした。最大上昇率速度（？、正確な用語は忘れました。Vyのことです）は55ktで、R22の53ktとほぼ同じです。
ただし、Vne（超過禁止速度）はR22よりもはるかに速く、当然巡航速度も速いです。またオートロの指定速度も少し速かったと思いますが忘れました。


それじゃ行きましょうと声をかけられて離陸しました。
ホバリングははじめの数分はふらふらしましたが、すぐに慣れました。ハイドロのおかげでサイクリックは非常に軽いです。明らかにR22よりも軽いですが、違和感はほとんどありませんでした。ただし、ペダルは少し重いです。
もちろん問題になるほどではないですが、サイクリックの軽さに比べると重さが少し気になるという感じですね。


空中で一度ハイドロを切ってみましたが、（スイッチがスティックについているのですぐ切れます）急にスティックが重くなるのが実感できました。Astroではこんなのだったのかと思うと大変ですね。

乗っていたのが3人でおそらく3人合わせても人間の重量は180kg程度しかなかったと思います。荷物も無いに等しい位でした。そのためかどうか知りませんが、R22の感覚でいると猛烈に加速するのにまず驚きました。
その後の上昇も全く違います。R22の二人乗りはゆっくり上昇していく感じですが、新しいRavenIIでMAPを24インチ使っての離陸はかなりの勢いで上がっていく印象でした。（すぐ慣れましたけど）

また、スピードがすぐ出ます。R22では90kt以上出すのは少し気合がいります。振動も明らかに増えますし、なにより快適ではないです。しかし、R44では100kt程度は完全に常用域ですね。あまり振動も増えません。

オートロも訓練もしましたが、これはあまり変わらないように感じました。コレクティブフルダウン、60ktでオートロに入るとRPMがじわじわ上がってくるため、ほんの少しコレクティブを当てるのも同じような感じでした。
ただ、ローターの慣性がR22に比べて高いので、ホバーオートロではR22よりはゆっくり接地する感覚でした。いわゆる、コレクティブが”重い”感じです。

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乗って思いましたが、やはり道具としてはR22よりもR44の方がはるかによくできています。4人乗りで荷物もある程度は積め、速度がはるかに速いわけですから売れるのが良くわかりました。
タービンヘリと比べると半分以下の値段で速度は同じくらいというロビンソン社の宣伝文句はまあ本当だろうと感じました。

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（追記です）
これはずっと前に書いた記事ですが、当時ロビンソンにはタービン機（R66）はありませんでした。基本的に性能はタービンのほうが良いでしょうし、貨物スペースが全く違うので荷物もたくさん積めて実用性は高いだろうと思います。

ただ、R44の燃料である航空ガソリン（AVGAS）は、R66のそれのJetAと比べて単価が高く、ランニングコストは意外とR44が高くなってしまうということをどこかで聞きました。十分ありうる話であろうと思います。