UH-1H、OH-6見学 at 陸自駐屯地 [航空機全般]
少し前ですが、陸自の駐屯地にヘリが展示してあり、見学に行きました。
使用しなくなった機体を展示してありますが、ローターヘッドの構造などが非常に興味深く、勉強になりました。
航空機オタクの視点で紹介してみます。
メインはこちら。UH-1Hらしいです。いわゆるヒューイです。民間機はベル204系列です。
UH-1のローターヘッドです。いわゆるベル式です。ウェイトをぶんぶん回す方式になっています。
こちらにスワッシュプレートからの入力を入れ、このバーからメインローターに伝えるようになっています。安定性のためと聞きました。自分はUH-1を操縦したことはありませんが、安定したヘリであるとのことです。
B206などでも思いますが、シーソー式ですのでマストが長く、かつ細いです。その極限がR22です。
スワッシュプレート部の拡大です。ここはあまり特徴的ではないように見えます。
ローターヘッド部です。リードラグ方向をリンクで拘束しています。ダンパーでないところが特徴的。
プロペラモーメントを低下させるためのバランシングウェイトが目立ちます。
ハブにプリコーン角も分かるくらいついています。
なお、UH-1は見ての通りシーソーローターでかつ、Underslungになっています。そのため、マストバンピングが起こりえます。いかにも起こりそうな構造です。
ベトナム戦争のときに、稜線を超えたところで墜落している機体が多く、調査で急なレベルオフによるLowG(とその結果としてのマストバンピング)が原因と分かったらしい。シーソーでは当然マイナスGは許容されません。
現行の軍用ヘリは多くがリジッドヘッドであるはずで、このような純粋なシーソー方式はないだろうと思います。全関節式はありうる。(詳細は不明です)
ただ、民間機としてはロビンソンをはじめとするシーソーローター(通常2枚ローター)はメジャーですが、当然マイナスGはかけられません。しかし、マイナスGなど通常の運用では不要であるため、致命的な欠点にはならないでしょう。
それよりも、ローターがコンパクトであるため格納庫に大量にしまえるという大きなメリットがあります。個人的には、2枚ローターの最大の利点ではないかと思います。あとはローターが少ないので単純に安い。
ローターの縦横比(リジディティ)は円盤面積から、最適解が自動的に出ます。要するに枚数が少ないほど幅(翼弦)が長くなるのですが、確かにUH1のローターの幅はかなり大きかったです。
テールローターです。メインローターと同じくシーソー型です。非常にシンプルで、ダンパーなどの類がないように見えるのが素晴らしい。そのようなものが必要ないということが優れた設計でしょう。
ちなみに、テールローターが左側にあるのが違和感があります。日本仕様は右側なのでは?
OH-6のヘッドです。ヘッドの構造はわかりにくかったですが、あとで調べると、ストラップパックを使用したベアリングレスのようです。リジッドにも近い形?。運動性が非常によい機体だそうです。
エンジンはアリソン250でB206と同じらしい。
いろいろ見学していると、すぐ近くから陸自のヘリが離陸していきました。ここにはヘリ部隊はないようですが、ヘリ自体はよく来るようです。
いつものバタバタ音がしていたので、UH-1系統なのだろうと思います。展示品のUH-1の上を現役のUH-1が飛ぶというシュールな構図です。
この駐屯地は戦車と特科(砲兵)のみらしく、FH70がスバルの水平対向エンジンでゆっくり自走できる話とか、戦車にはエアコンがない話など、いろいろ興味深いことを聞きました。
そして、炎天下に隊員さんが草刈りをしておられました。ご苦労様です。
そして、駐屯地内をライフル(89式?)を持った隊員が歩いていました。
遠くからですが、超久しぶりに実銃を見ました。ショットガンなどなら見る機会はないでもないですが、アサルトライフルは15年前にみたM4以来です。
ついでに、MLRSも展示されていましたので転輪を撮影してみました。
日本ではヘリなどを展示しているところは少ないです。
ここは保存状態は今一つですが、無料でローターヘッドの構造などについて詳しく見ることができて、とても参考になりました。
妻と二人で見に行きましたが、陸自の広報の人が詳しく説明してくれました。付きっ切りで申し訳なかったですが、とても楽しかったです。
そしてアンケートに答えたからかもしれませんが、陸自のクリアファイルや海自の鉛筆をもらいました。付きっ切りで応対していただいた上に、クリアファイルまでもらって申し訳ない感じでした。
使用しなくなった機体を展示してありますが、ローターヘッドの構造などが非常に興味深く、勉強になりました。
航空機オタクの視点で紹介してみます。
メインはこちら。UH-1Hらしいです。いわゆるヒューイです。民間機はベル204系列です。
UH-1のローターヘッドです。いわゆるベル式です。ウェイトをぶんぶん回す方式になっています。
こちらにスワッシュプレートからの入力を入れ、このバーからメインローターに伝えるようになっています。安定性のためと聞きました。自分はUH-1を操縦したことはありませんが、安定したヘリであるとのことです。
B206などでも思いますが、シーソー式ですのでマストが長く、かつ細いです。その極限がR22です。
スワッシュプレート部の拡大です。ここはあまり特徴的ではないように見えます。
ローターヘッド部です。リードラグ方向をリンクで拘束しています。ダンパーでないところが特徴的。
プロペラモーメントを低下させるためのバランシングウェイトが目立ちます。
ハブにプリコーン角も分かるくらいついています。
なお、UH-1は見ての通りシーソーローターでかつ、Underslungになっています。そのため、マストバンピングが起こりえます。いかにも起こりそうな構造です。
ベトナム戦争のときに、稜線を超えたところで墜落している機体が多く、調査で急なレベルオフによるLowG(とその結果としてのマストバンピング)が原因と分かったらしい。シーソーでは当然マイナスGは許容されません。
現行の軍用ヘリは多くがリジッドヘッドであるはずで、このような純粋なシーソー方式はないだろうと思います。全関節式はありうる。(詳細は不明です)
ただ、民間機としてはロビンソンをはじめとするシーソーローター(通常2枚ローター)はメジャーですが、当然マイナスGはかけられません。しかし、マイナスGなど通常の運用では不要であるため、致命的な欠点にはならないでしょう。
それよりも、ローターがコンパクトであるため格納庫に大量にしまえるという大きなメリットがあります。個人的には、2枚ローターの最大の利点ではないかと思います。あとはローターが少ないので単純に安い。
ローターの縦横比(リジディティ)は円盤面積から、最適解が自動的に出ます。要するに枚数が少ないほど幅(翼弦)が長くなるのですが、確かにUH1のローターの幅はかなり大きかったです。
テールローターです。メインローターと同じくシーソー型です。非常にシンプルで、ダンパーなどの類がないように見えるのが素晴らしい。そのようなものが必要ないということが優れた設計でしょう。
ちなみに、テールローターが左側にあるのが違和感があります。日本仕様は右側なのでは?
OH-6のヘッドです。ヘッドの構造はわかりにくかったですが、あとで調べると、ストラップパックを使用したベアリングレスのようです。リジッドにも近い形?。運動性が非常によい機体だそうです。
エンジンはアリソン250でB206と同じらしい。
いろいろ見学していると、すぐ近くから陸自のヘリが離陸していきました。ここにはヘリ部隊はないようですが、ヘリ自体はよく来るようです。
いつものバタバタ音がしていたので、UH-1系統なのだろうと思います。展示品のUH-1の上を現役のUH-1が飛ぶというシュールな構図です。
この駐屯地は戦車と特科(砲兵)のみらしく、FH70がスバルの水平対向エンジンでゆっくり自走できる話とか、戦車にはエアコンがない話など、いろいろ興味深いことを聞きました。
そして、炎天下に隊員さんが草刈りをしておられました。ご苦労様です。
そして、駐屯地内をライフル(89式?)を持った隊員が歩いていました。
遠くからですが、超久しぶりに実銃を見ました。ショットガンなどなら見る機会はないでもないですが、アサルトライフルは15年前にみたM4以来です。
ついでに、MLRSも展示されていましたので転輪を撮影してみました。
日本ではヘリなどを展示しているところは少ないです。
ここは保存状態は今一つですが、無料でローターヘッドの構造などについて詳しく見ることができて、とても参考になりました。
妻と二人で見に行きましたが、陸自の広報の人が詳しく説明してくれました。付きっ切りで申し訳なかったですが、とても楽しかったです。
そしてアンケートに答えたからかもしれませんが、陸自のクリアファイルや海自の鉛筆をもらいました。付きっ切りで応対していただいた上に、クリアファイルまでもらって申し訳ない感じでした。
2022-05-25 23:31
nice!(2)
コメント(0)
コメント 0