ヘリ訓練 R44 Raven1 オートロ訓練 [ヘリコプター]
本日はR44でフライト訓練をしました。相変わらず、トラフィックパターンでのタッチアンドゴーとオートロ訓練です。
1年ぶりにR44のRaven1に乗ったため、まずは機体に慣れることを優先してちょっとだけ(10nmくらい)出かけます。そして水平直線飛行やら降下やらオートロのエントリーなどを20分ほど行いました。
そのあとは空港でタッチアンドゴーの繰り返しです。基本的な事ばかりの訓練で華々しさはないですが、ほとんどすべての操作が含まれておりとても練習になります。
知らない人からみるとくるくる回っているだけでしょうが、トラフィックパターンは基本中の基本です。
今日の機体はこちら。ピカピカで輝いていましたが、個人的にはそんなことはどうでも良い。無線の調子が良いことのほうが大切です。
他の訓練生から「今日はどこに行くのですか?」と聞かれたので「どこにも行きません。ローカルで訓練します。」というと不思議そうな顔をされました。たしかに自分は自家用操縦士(PPL)の資格はありますが、したいことは練習であって旅行ではないので、延々練習しています。
R22にしますかR44にしますかと聞かれましたが、どっちでもよいので他の訓練生の都合の良い方でよいです、と答えました。そしてR44になりました。
まずは機体のマニュアルや飛行規程などを確認します。二人乗りなので問題ないはずですが、一応ウェイト アンド バランスをアプリで確認します。一瞬で終了するので便利です。
ただしR44なら、燃料満タンで二人乗りの場合はまず制限外にはなりません。そしてR22なら、二人乗りなら気にしないといけないのは最大重量でしょう。
問題はR44での一人乗りで、体重が軽い場合は後方限界を超えることがあります。
といいつつも、本日乗ったR44はRaven1であり、そもそもRaven1に乗るのも1年ぶりです。ハイドロ以外は、始動手順等はほとんどR22と変わらないので気が楽ですが、さすがに1年半継続的に訓練をしてきたおかげか、始動や操作は別に緊張しません。当たり前ですが成長はしています。
上昇はR44のほうが楽ですが、アプローチはR22のほうが操作がダイレクトに帰ってくるのでやりやすい? まあいずれも慣れであろうとは思います。オートロは明らかにR44のほうが楽です。
ただ、それでも久しぶりではあるので、まずは簡単なエアワークです。
まずはまっすぐ飛びます。意外と水平直線飛行は難しいのです。速度(=姿勢)を確立して、決まったパワーにセットします。
上昇および下降するのを確認してから直すというようなやり方では、うまく行きません。操縦は予測が全てです。とくにパワーが重要で、姿勢があっていることを前提とするなら、パワーさえ合っていれば自然と真っすぐ飛びます。
今どう動いているかに対して対応するというのでは遅いです。次どのように動くかを予測して、その予測に対応する操作を入れていく感じです。
そして、これが完全にできた場合、外から見ると何もしていないように見えるのです。それが名人芸というものでしょう。
ちなみにR22は割と良くレスポンスするため、R44よりは予測が必要でない印象もあります。(まあ程度の問題ではあります。)
あとはオートロのエントリーの練習です。ゆっくり操作するように心がけていますが、最初のほうはオートロのエントリーではアフトサイクリックがゆっくり過ぎたようです。
ただR44はすべてがゆっくりなので、落ち着いて操作です。スポット、姿勢、トリム、RPMの全てを管理する必要がありますが、相当今一つであったものの、それでもマシにはなってきていました。
操作をゆっくりするように心がけており、それはそれで間違いないだろうと思いますがメリハリも大切です。
いずれにしてもオートロは、まずはRPMとトリムの管理が前提になります。RPMの許容範囲(R44)は90-110%ですが、ターゲットは100-105%くらいでしょう。じわじわコレクティブを上げて調整します。とくにGがかかるような操作および頭を上げた時に一気に上がります。
RPMを下げるのは簡単ですが、上げるのはタイムラグがあります。そして、これは加減速でも同じことが言え、減速は簡単ですが加速中は一気に高度が落ちます。かなりドーンと落ちる感じがして心細いような雰囲気になります。
トリムは全過程で取っておく必要がありますが、こちらは定期的にチェックしてラダーを機械的に合わせるのみです。スロットルを絞った瞬間に右ペダルをだいぶ踏みますが、そこからの微調整でしょう。
あとは速度管理ですが、これが非常に重要です。80ktでエントリーして70ktに合わせるのですが、一時的にアフトサイクリックで50-60kt姿勢(これの意味がわからないとヘリ操縦はできません)にします。
一気に減速するので、5ktくらいリードを取って70kt姿勢(パワーオンの70kt姿勢よりやや頭下げ)に合わせ、速やかに定常状態に持っていきます。
ただ、エントリーはまあできるのですが、地面がどんどん近づいてくるため恐怖心でどうしても減速したくなります。前進速度がないと止められないので、本能に逆らって70ktを維持します。このあたりの感覚はやったことがあれば実感できると思います。
なお、届かない場合は90ktがBest Rangeなので加速しますが同じことです。
最後のフレアは、最初はゆっくりその後加速度的に当てていく感じです。「最初はゆっくり、その後ぐうーーーっと」当てると指導されましたが、本当にそんな感じです。ただ、ここでどこまで当てるのか、舵を加速する速度にかんしては、風、重量、密度高度、フレア直前の速度などに大きく影響されますので一概には言えません。
・フレアが弱くてもよい条件
風:強い
速度:速い
重量:どちらかというと重い
密度高度:低い
という感じでしょうか。でも感覚です。計算していては間に合いません。当てはじめた瞬間の感覚で決めるような感じです。
ということでだいぶマニアックな話ですが、オートロは飛行機には全くない独特の操作です。上記の話はヘリパイロットには常識でしょうが、飛行機の人には理解しにくいでしょう。
機体は最近はずっとR22ばかりでしたし、最近の4時間はすべてR66なので、R44は9か月ぶりくらいです。
またRaven1に至っては1年以上空いていますが、それでもだんだん上達してきているのでしょう。機体が変わっても特に混乱しません。最初は違和感がありますが、15分くらいでだんだん思うように動くようになって来るのがうれしいです。
まだまだですが、着実に前進しているとおもいますので練習を続けます。
しかし目標は何なのか?と誰かに聞かれましたが、自分にも今一つわかりません。まあ面白いからいいです。
1年ぶりにR44のRaven1に乗ったため、まずは機体に慣れることを優先してちょっとだけ(10nmくらい)出かけます。そして水平直線飛行やら降下やらオートロのエントリーなどを20分ほど行いました。
そのあとは空港でタッチアンドゴーの繰り返しです。基本的な事ばかりの訓練で華々しさはないですが、ほとんどすべての操作が含まれておりとても練習になります。
知らない人からみるとくるくる回っているだけでしょうが、トラフィックパターンは基本中の基本です。
今日の機体はこちら。ピカピカで輝いていましたが、個人的にはそんなことはどうでも良い。無線の調子が良いことのほうが大切です。
他の訓練生から「今日はどこに行くのですか?」と聞かれたので「どこにも行きません。ローカルで訓練します。」というと不思議そうな顔をされました。たしかに自分は自家用操縦士(PPL)の資格はありますが、したいことは練習であって旅行ではないので、延々練習しています。
R22にしますかR44にしますかと聞かれましたが、どっちでもよいので他の訓練生の都合の良い方でよいです、と答えました。そしてR44になりました。
まずは機体のマニュアルや飛行規程などを確認します。二人乗りなので問題ないはずですが、一応ウェイト アンド バランスをアプリで確認します。一瞬で終了するので便利です。
ただしR44なら、燃料満タンで二人乗りの場合はまず制限外にはなりません。そしてR22なら、二人乗りなら気にしないといけないのは最大重量でしょう。
問題はR44での一人乗りで、体重が軽い場合は後方限界を超えることがあります。
といいつつも、本日乗ったR44はRaven1であり、そもそもRaven1に乗るのも1年ぶりです。ハイドロ以外は、始動手順等はほとんどR22と変わらないので気が楽ですが、さすがに1年半継続的に訓練をしてきたおかげか、始動や操作は別に緊張しません。当たり前ですが成長はしています。
上昇はR44のほうが楽ですが、アプローチはR22のほうが操作がダイレクトに帰ってくるのでやりやすい? まあいずれも慣れであろうとは思います。オートロは明らかにR44のほうが楽です。
ただ、それでも久しぶりではあるので、まずは簡単なエアワークです。
まずはまっすぐ飛びます。意外と水平直線飛行は難しいのです。速度(=姿勢)を確立して、決まったパワーにセットします。
上昇および下降するのを確認してから直すというようなやり方では、うまく行きません。操縦は予測が全てです。とくにパワーが重要で、姿勢があっていることを前提とするなら、パワーさえ合っていれば自然と真っすぐ飛びます。
今どう動いているかに対して対応するというのでは遅いです。次どのように動くかを予測して、その予測に対応する操作を入れていく感じです。
そして、これが完全にできた場合、外から見ると何もしていないように見えるのです。それが名人芸というものでしょう。
ちなみにR22は割と良くレスポンスするため、R44よりは予測が必要でない印象もあります。(まあ程度の問題ではあります。)
あとはオートロのエントリーの練習です。ゆっくり操作するように心がけていますが、最初のほうはオートロのエントリーではアフトサイクリックがゆっくり過ぎたようです。
ただR44はすべてがゆっくりなので、落ち着いて操作です。スポット、姿勢、トリム、RPMの全てを管理する必要がありますが、相当今一つであったものの、それでもマシにはなってきていました。
操作をゆっくりするように心がけており、それはそれで間違いないだろうと思いますがメリハリも大切です。
いずれにしてもオートロは、まずはRPMとトリムの管理が前提になります。RPMの許容範囲(R44)は90-110%ですが、ターゲットは100-105%くらいでしょう。じわじわコレクティブを上げて調整します。とくにGがかかるような操作および頭を上げた時に一気に上がります。
RPMを下げるのは簡単ですが、上げるのはタイムラグがあります。そして、これは加減速でも同じことが言え、減速は簡単ですが加速中は一気に高度が落ちます。かなりドーンと落ちる感じがして心細いような雰囲気になります。
トリムは全過程で取っておく必要がありますが、こちらは定期的にチェックしてラダーを機械的に合わせるのみです。スロットルを絞った瞬間に右ペダルをだいぶ踏みますが、そこからの微調整でしょう。
あとは速度管理ですが、これが非常に重要です。80ktでエントリーして70ktに合わせるのですが、一時的にアフトサイクリックで50-60kt姿勢(これの意味がわからないとヘリ操縦はできません)にします。
一気に減速するので、5ktくらいリードを取って70kt姿勢(パワーオンの70kt姿勢よりやや頭下げ)に合わせ、速やかに定常状態に持っていきます。
ただ、エントリーはまあできるのですが、地面がどんどん近づいてくるため恐怖心でどうしても減速したくなります。前進速度がないと止められないので、本能に逆らって70ktを維持します。このあたりの感覚はやったことがあれば実感できると思います。
なお、届かない場合は90ktがBest Rangeなので加速しますが同じことです。
最後のフレアは、最初はゆっくりその後加速度的に当てていく感じです。「最初はゆっくり、その後ぐうーーーっと」当てると指導されましたが、本当にそんな感じです。ただ、ここでどこまで当てるのか、舵を加速する速度にかんしては、風、重量、密度高度、フレア直前の速度などに大きく影響されますので一概には言えません。
・フレアが弱くてもよい条件
風:強い
速度:速い
重量:どちらかというと重い
密度高度:低い
という感じでしょうか。でも感覚です。計算していては間に合いません。当てはじめた瞬間の感覚で決めるような感じです。
ということでだいぶマニアックな話ですが、オートロは飛行機には全くない独特の操作です。上記の話はヘリパイロットには常識でしょうが、飛行機の人には理解しにくいでしょう。
機体は最近はずっとR22ばかりでしたし、最近の4時間はすべてR66なので、R44は9か月ぶりくらいです。
またRaven1に至っては1年以上空いていますが、それでもだんだん上達してきているのでしょう。機体が変わっても特に混乱しません。最初は違和感がありますが、15分くらいでだんだん思うように動くようになって来るのがうれしいです。
まだまだですが、着実に前進しているとおもいますので練習を続けます。
しかし目標は何なのか?と誰かに聞かれましたが、自分にも今一つわかりません。まあ面白いからいいです。
2022-07-03 18:34
nice!(2)
コメント(0)
コメント 0