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R22&R44 操舵関係メカニズム [ヘリコプター]

最近は時間がなくあまりフライトしていませんが、ヘリ&飛行機の勉強はぼちぼちしています。

サイクリックやコレクティブのクロスカップリングの仕組みや、なぜR22では巡航中にサイクリックを右に押さないといけないかなどをいろいろ勉強しました。
その過程で、もう少しR22の操舵システムについて詳しく勉強すべきと感じたため、例によってネットやyoutubeを探し回りました。いろいろ良い教材?が見つかりましたので書いてみます。

一番参考になった動画はこちら。
「Robinson R22 органы управления」
https://www.youtube.com/watch?v=6Hd3x7tEe2o&t=3s




上記の動画はCGでR22の操舵系を描画しています。サイクリックとコレクティブのミキシングをこれ以上明解に解説した動画はないと思います。
文字や音声での解説は一切なく、大音量のBGMをバックにCGのプッシュプルチューブがただ動くだけの動画ではありますが、それで十分です。
3本のチューブがスワッシュプレートの前側に2本、後ろ側に1本接続されています。メインローターギアボックスの横で、リンクを介して前側から後ろ側にチューブが接続されています。
コレクティブは、支点?を調整することにより全部のチューブを移動させるような感じになっています。
非常にシンプルな構造です。R22のファイアウォールの中心付近が少し傾いている理由もよくわかりました。


なお、スワッシュプレートはローターヘッドの重要な一部分ですが、上側が回転(ローターと一緒に回転)、下側が固定(機体に固定)されていることが必要です。

ということで、R44ですが下側を固定するアームです。ギアボックスというかマストのケースに固定されています。上下動しますが、能動的に動かしているわけではないです。
DSC00497.JPG


こちら側はスワッシュプレートの上側をローターヘッドと連れ回りするように固定しているヨークフランジです。当然ながらこちらも上下動を許容するようになっています。R44です。
DSC00495.JPG





「R-22 cyclic linkage」
https://www.youtube.com/watch?v=eNyQ4CLlloA&t=17s

これは上記の動画の実写版といったところです。全部が映っているわけではありませんが、一番重要なサイクリックとコレクティブのミキシングのところが撮影されています。
非常にシンプルですね。そして、超小型ヘリであるR22ですが操舵系やプッシュプルチューブは、かなりごつく作ってあるのが印象的です。



「Robinson R44 hydraulic test」
https://www.youtube.com/watch?v=umuFBBmTJ14
R44のハイドロの動きがよくわかります。R44とR22の操舵システムはよく似ていますが、ハイドロだけは違います。
ハイドロの動きを見るためにはトランスミッション駆動の油圧ポンプが動かないとダメなわけですが、地上では別の油圧源を接続されていないと動かせません。それを実現しています。とても参考になります。なるほどこのように動くのですね、という感じです。




「Rebuilding A Robinson R22 Helicopter」 2
https://www.youtube.com/watch?v=gBxFY-11zLc&t=4s

この動画では、R22をバラバラにしています。途中で操舵系がむき出しになっているため、構造の参考になります。17:00-20:00あたりが良いでしょう。
有名な、バンジーコード(本当に自転車用の荷物固定ゴム紐そっくり)でサイクリックが引っ張られているところなども見えます。



「R22 Illustrated parts Catalogue」
https://robinsonheli.com/

ロビンソン社から出ています。すべてのパーツがイラスト付きでリストになっています。
これも構造の勉強には良い教材です。Publicationの項からアクセスできます。



いろいろな教材?が動画で手に入る良い時代だと思います。使えるものは何でも使って勉強です。
その気になればいくらでも勉強できるわけで、逆にいうと不勉強の言い訳ができるような時代ではないです。当然ですね。

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